【スプリンターズS】ミッキーアイル浜中「うまくカバーを」

30日、日曜中山11レース・スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。安田記念15着以来のレースとなるミッキーアイル(牡4、栗東・音無厩舎)は、先週に続いて浜中俊騎手を背にしての坂路追い。前半からリズム良く駆け上がると、ゴールまで勢いが衰えることなく4F50.8-37.2-24.3-12.2秒を叩き出した。

「道中の行きっぷり、反応が良くなっていましたね。先週のひと追いでスイッチが入ってきました」とパートナーの上昇ぶりに浜中騎手の舌も滑らか。前哨戦を使わずにぶっつけ本番は予定通りのローテーション。夏場しっかりとリフレッシュを図ったことで、馬は落ち着いており、精神面での成長も窺える。

古馬になって差す競馬を覚え、大人のレースが出来るようになった一方で、昨年のスワンSから1年近く勝ちに見放されている。「気持ちは大人になってきてるし、体つきは短距離馬らしくなってきました。3歳時は周りが“どうせ行くんだろ”って感じで行かせてもらってたけど、さすがに古馬になると厳しくなる。でも、そこはボクがうまくカバーしてあげたい」と進化したミッキーアイルで2つ目のビッグタイトル獲りに意欲満々。腕の見せどころでもあり、舞台設定は申し分ない。

ロードカナロアが引退したあと、短距離路線のエース候補と期待された逸材が迎える4歳秋。ストレイトガール、ウリウリ、ベルカントといった牝馬優勢の流れを打ち消して、真の王者へと上り詰める時がすぐそこまで来ている。

ミッキーアイル

ミッキーアイル

ミッキーアイル