【4回京都】ジェミナ…小平奈由木の注目新馬レポート

ジェミナ
(牝2、栗東・野中厩舎)
父:ハービンジャー
母:ジェルミナル
母父:アグネスタキオン

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身もの大差を付けてレコード勝ちしたハービンジャーが父。重厚なヨーロッパ血脈ながら、昨年のファーストシーズンリーディングサイアーに輝いた。京成杯ではベルーフが初の重賞タイトルを奪取。この世代も優秀な繁殖を集めているだけに、新たなスターが続々と登場するに違いない。

母ジェルミナル(その父アグネスタキオン)はフェアリーSに優勝。桜花賞やオークスでも3着した。芝2100mのG3、ペネロープ賞を制した祖母オンブルリジェールに連なる魅力的なファミリーである。社台サラブレッドクラブでの募集総額は2000万円だった。

社台ファームで順調にペースアップ。グリーンウッド・トレーニングを経由し、9月2日、栗東に入厩した。9月18日のゲート試験をパス。時計を出し始めて日が浅くても、伸びやかな身のこなしか光り、終いまでしっかり伸びている。今週の追いで態勢が整うはず。

10月10日(土)、京都の牝馬限定・芝1600mにスタンバイ。ミルコ・デムーロ騎手が手綱を取る。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。