【4回東京】エターナルブーケ…小平奈由木の注目新馬レポート

エターナルブーケ
(牝2、美浦・堀厩舎)
父:マンハッタンカフェ
母:キャットアリ
母父:Storm Cat

レッドディザイア(秋華賞)、ジョーカプチーノ(NHKマイルC)、ヒルノダムール(天皇賞・春)、グレープブランデー(ジャパンダートダービー、フェブラリーS)など、様々なカテゴリーに一流馬を送るマンハッタンカフェが父。2009年にチャンピオンサイアーとなった以降も高いレベルで安定度を保ち、昨年のリーディング争いでも6位を確保している。現3歳にルージュバック(きさらぎ賞)、クイーンズリング(フィリーズレビュー)ら。今夏にこの世を去ったのが惜しまれるが、残された産駒にも父の名を高める逸材が潜んでいるはず。

母キャットアリ(その父ストームキャット)はアメリカで1勝。その半兄に英G2・ミルリーフSなど重賞4勝のアルカディアンヒーローがいる。青葉賞を制したヒラボクディープ(現4勝)は同馬の半兄にあたる。

下河辺牧場での基礎固めを経て、トレセン近郊のミッドウェイファーム内ブルーステーブルへ。順調に15-15を消化したうえ、7月11日、美浦に入厩した。22日のゲート試験をクリアすると、放牧を挟んで心身の成長を促した。ひと回りたくましくなり、9月15日に帰厩。あえてタイムを求めていないものの、牝らしく仕上りは早く、バネが利いた走りが目を引く。性格も素直なだけに、初戦から非凡な決め脚を繰り出すに違いない。

10月24日(土)、東京の牝馬限定・芝1600mに向かう。福永祐一騎手がエスコートする。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。