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【菊花賞】ひと叩き上昇キタサンブラック「前走とは全然違う」
2015/10/21(水)
10月25日(日)に行われる菊花賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。追い切り後、キタサンブラック(牡3、栗東・清水久厩舎)を管理する清水久詞調教師の一問一答は以下の通り。
●仕上がり途上を叩いて理想のデキへ
-:キタサンブラックの清水調教師に伺っていきます。おはようございます。今朝の調教の指示、ご覧になっての印象はどう感じられましたか?
清水久詞調教師:特に細かい指示はしていないですね。「6Fから前に馬を置いて、それを追いかける形で、直線は併せ馬で反応だけを見てください」と。良かったですね。
-:今回は3000mという舞台です。3000mという距離を意識した馬作りもされたのでしょうか?
清:多少は取り入れていますけど、大きく変わったことはせずに、この馬の調整でやってきました。
-:「多少」という部分を、具体的に教えていただけますか。
清:う~ん、長め長めをゆっくり乗るくらいじゃないですかね。
前走からの上積みを期待する清水久詞師
-:大型馬だけの仕上げの難しさはあるのでしょうか。
清:確かに前回は休み明けなので、春先の良い頃にはなかなか戻らなかったのですが、脚元に負荷を掛け過ぎないよう、そこを注意しながらやっていました。
-:前走のセントライト記念は見事な勝ち方でした。レースを振り返ってください。
清:よく頑張ってくれましたね。デキとしては100(%)には遠かったので、それを終えて、無事にここへ向かえれば、という思いでした。その中であの結果ですから、力をつけてくれているのでしょうか。
-:前走は100に程遠かったということですが、その前回を使ったことで100には近づいているのでしょうか?
清:そうですね。普段の行きっぷりも違いますし、普段、追い切りに乗っているジョッキーも「セントライト記念とは全然違う」と言っています。100には近づいたのではないでしょうか。
●師も熱望 オーナーに「歌っていただきたい」
-:改めてこの馬の強み、長所はどんなところでしょうか?
清:競馬でも調教でも引っ掛かったことがないですし、普段からすごく扱いやすいです。無駄な体力の消耗がありませんよね。
-:距離は3000mに延びますが、このあたりはいかがでしょうか?
清:ええ、もってくれると信じています。
-:いま仰っていたリラックスして走れるところも良い方向には出ますよね。
清:そうですね。引っかかる心配がないので、大丈夫じゃないかと思っています。
-:馬体重はダービーの時がプラス10キロ。セントライト記念で更に増えています。今回はどれくらいになりそうでしょうか?
清:大体前回くらいと見ています。(成長分?)そうですね。ハイ。
-:今回のレースプランはどう見ていますか?
清:3000mという舞台で、坂の下りもありますからね。細かいことは言わず、ジョッキーに任せます。
-:いつも通り前からとなりそうですか?
清:どうですかね(笑)。そこは(ジョッキーに)任せます。
追い切りパートナーである黒岩騎手を背に(レースは北村宏騎手)CWコースを駆け抜けたキタサンブラック
-:清水先生としても初のG1が懸かります。
清:いつかは勝ちたいものですし、すごくチャンスはあると思っていますので、悔いのない仕上げでいきたいと思います。
-:北島オーナーからはどんな言葉を掛けられましたか?
清:いつも通りです。「調子どうですか?頑張ってな」と。いつもそれくらいですべて任せてもらっています。
-:今回はファンの期待も大きいと思います。応援してくれるファンに一言をお願いします。
清:3冠全て出られるような馬に巡り会えましたからね。騒がれていますが、僕もぜひ(勝って、オーナーに)歌っていただきたいと思っています。
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