重賞3勝のグランデッツァが屈腱炎を発症し引退 種牡馬へ

12年のスプリングSなど重賞3勝を上げたグランデッツァ(牡6、栗東・平田厩舎)が11月4日の追い切り後、左前脚の裏筋部分に腫れと熱感があり、翌5日の診断の結果、屈腱炎を発症していることが判明。年齢的なことを加味し、引退する見通しであることが所属する社台レースホースのHPで発表された。

グランデッツァは札幌2歳S、スプリングSを制し、世代のクラシック候補の筆頭として大きな注目を浴びていた。皐月賞では1番人気に推されるなど、期待が大きかったが、思うような結果を残すことが出来ず、ダービー出走後に右前脚の腱周囲炎を発症し、約1年半の休養を余儀なくされた。

復活してからは、2走続けて2ケタ着順と結果が振るわなかったが、続く都大路Sでは脅威的なスピードで、従来の記録を0秒2更新する芝1800mの日本レコードで勝利し完全復活を遂げた。同年マイルCSでは3着、今年の七夕賞を制するなど7歳ながら衰え知らずの走りでファンを魅了。実質引退レースとなった毎日王冠は11着に敗れるも、次走のマイルCSが得意の京都で、待望のG1制覇が期待されていただけに残念な知らせとなった。

今後は繋養先未定だが、種牡馬として第二の人生を歩む予定。札幌2歳S、スプリングSではのちのクラシックホースを破っており、アグネスタキオンの後継として活躍が期待される。

馬主は社台レースホース、生産者は千歳市の社台ファーム。馬名の意味由来は「偉大、雄大(伊)」。JRA通算獲得賞金は2億1990万円(付加賞含む)。

グランデッツァ
(牡6、栗東・平田厩舎)
父:アグネスタキオン
母:マルバイユ
母父:Marju
通算成績:19戦5勝
重賞勝利:
12年スプリングS(G2)
15年七夕賞(G3)
11年札幌2歳S(G3)

グランデッツアァ