【5回京都】サンテルモ…小平奈由木の注目新馬レポート

サンテルモ
(牡2、栗東・高野厩舎)
父:ヴィクトワールピサ
母:エヴィータアルゼンティーナ
母父:Candy Ride

皐月賞、有馬記念で国内の頂点を極め、日本馬として初となるドバイワールドCの栄冠を勝ち取ったヴィクトワールピサのファーストクロップ。上々のスタートを切り、先週までに11頭が勝ち上がっている。一発長打が魅力なネオユニヴァースの後継だけに、大物が登場して不思議はない。

母エヴィータアルゼンティーナ(その父キャンディライド)は米G1・ラブレアSをはじめ、重賞を4勝した名牝である。現2勝のサンタエヴィータは同馬の半姉。曽祖母ジェラスソードの半弟にG1・ヴォスバーグSを制したトリッピや、重賞を4勝したアピーリングスキーヤーらがいる。サンデーサラブレッドクラブにラインナップ。総額2800万円だった。

ノーザンファーム早来で豊富な乗り込み量を消化。9月17日、栗東に入厩した。24日のゲート試験に合格。先週末までに坂路で時計を11本もマークし、仕上りは上々である。馬格に恵まれながら、ラストはシャープに伸びている。

11月29日(日)、京都の牝馬限定・芝1800mにスタンバイ。武豊騎手が騎乗する。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。