ラブリー&ミッキー 池江勢は共に屈する「かわいそうだった」

●11月29日(日) 5回東京9日目11R 第35回ジャパンカップ(G1)(芝2400m)

1番人気に支持されたラブリーデイ(牡5、栗東・池江寿厩舎)は連勝が「4」でストップ。史上4頭目のJRA重賞年間7勝目とはならなかった。

道中は1番の絶好枠を活かして、好位をキープ。3コーナーからは徐々に外目に進路をとると、満を持して追い出し。ラスト200m付近からはステッキも入り、一旦は先頭に踊り出たが、そこからの粘りがひと息。2頭に先着を許してしまった。

「1コーナーでゴチャついたところも内にいて避けられましたし、スムーズに走ってくれました。ただ、4コーナーで動かざるをえなくなり、そのぶん得意でない距離で最後に苦しくなりました」と川田将雅騎手
戦前からもベストの距離ではないことをジョッキーは指摘していたが、目標にされる形をきらって早目の競馬がアダに。ラストの追い比べに屈した。

ジョッキーは「有馬記念で何とかリベンジしたいですし、頑張ってくれると思います」と早くも暮れの大一番での巻き返しを誓うが、急成長を遂げたこの一年の集大成となるのか。真価が問われる。

また、同厩のミッキークイーン(牝3、栗東・池江寿厩舎)は史上2頭目の3歳牝馬によるVを狙ったが、8着に敗退。デビュー8戦目にして初めて連対圏を外した。

「スタートは良かったです。でも、前の馬も押していって、1コーナーでごちゃつきました。それからも、ずっとぶつけられて。バランスを崩していましたよ。小柄な馬だけにかわいそうでした」と浜中俊騎手が語れば、池江泰寿調教師も「あれはかわいそうだった」と道中のアクシデントに、致し方無しといった様子。なお、今後は年内は休養に充てられる見込みだ。