【5回阪神】エクディス…小平奈由木の注目新馬レポート

エクディス
(牝2、栗東・吉村厩舎)
父:クロフネ
母:マギストラ
母父:ディープインパクト

前5年の総合サイアーランキングでは、3、2、5、8、9位と抜群の安定度を誇っているクロフネが父。スピード豊かな産駒が多く、芝・ダートを問わずコンスタントに勝ち上がるうえ、フサイチリシャール(朝日杯FS)、スリープレスナイト(スプリンターズS)、カレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念)、ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)らのトップクラスを送り出している。

母マギストラ(その父ディープインパクト)は未勝利に終わったが、その半兄がキングカメハメハ(NHKマイルC、ダービー、チャンピオンサイアー)。米G1・サンタアニタダービーを制したザデピュティの半妹でもある。同馬は注目の初仔。キャロットクラブでの募集総額は1400万円だった。

ノーザンファーム空港での育成時もリズムカルな走りを見せていた。9月25日、NFしがらきに移ってコンスタントに15-15を消化したうえ、10月29日に入厩。11月11日のゲート試験をパスし、順調に坂路でタイムをマークしてきた。前向きな性格だけに、本数をこなしていなくても反応は上々。軽々と四肢を回転させている。開幕週のきれいなターフが合いそうなイメージを受ける。

12月6日(日)、阪神の牝馬限定・芝1400mに初登場。松若風馬騎手が騎乗する。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。