【4回中京】フェザリータッチ…小平奈由木の注目新馬レポート

フェザリータッチ
(牡2、栗東・吉田厩舎)
父:ダイワメジャー
母:カメリアローズ
母父:ホワイトマズル

年々、存在感を高め、昨年もリーディングの5位に食い込んだダイワメジャーが父。サンデーサイレンスの後継ながら、2年連続してJRA賞・最優秀短距離馬に選出されたスピード色が強い遺伝子である。カレンブラックヒル(NHKマイルC)、コパノリチャード(高松宮記念)らを筆頭に、コンスタントに重賞ウイナーを輩出。特に現2歳の勝ち上がり率は優秀であり、早くも31勝に到達した。ディープインパクト(25勝)を引き離してトップを独走中である。

母カメリアローズ(その父ホワイトマズル)は全23戦で掲示板を外したのが5回だけという堅実派であり、ターフで4勝を挙げた。同馬の全兄がダローネガ(現4勝、デイリー杯2歳Sを2着)。半姉に現2勝のノーブルリーズンもいる。キャロットクラブにラインナップ。募集総額は2800万円だった。

ノーザンファーム空港でも軽快な動きを披露。8月31日、栗東に入厩し、9月10日にはゲート試験をクリアした。いったんNFしがらきでの放牧を挟み、しっかりと態勢をと問え直す。11月13日の帰厩後はひと追いごとに進歩。きびきびと動けるうえ、ラストは馬なりのままでもシャープに末脚を伸ばせている。

12月6日(日)、中京の芝1400mで初戦突破を狙う。クリストフ・ルメール騎手がエスコートする。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。