【浦和記念】中央勢手が出ず ハッピースプリント好位追走から完勝

【有馬記念】今回勝つための行動！勝負気配がプンプン漂う激アツの2頭

提供：アナタの知らない騎手の世界
12月2日(水)に浦和競馬場で行われた交流重賞・第36回浦和記念(Jpn2)(3歳上 別定 重賞競走 1着賞金：3500万円 ダート2000m)は、宮崎光行騎手騎乗の2番人気・ハッピースプリント(牡4、大井・森下淳)が優勝。勝ちタイムは2.05.9(良)。

2着は2馬身差で6番人気・サミットストーン(牡7、船橋・矢野義厩舎)、3着は2馬身差で4番人気・ソリタリーキング(牡8、栗東・石坂厩舎)が続いて入線している。

リワードレブロンと人気の一角ドコフクカゼが出遅れるスタート。まず押して、ハナを主張したのはリアライズリンクス。好スタートのサイモンロードは番手に付けるもポジションを下げ、外からサミットストーン、ハッピースプリント、ソリタリーキング、タイムズアローと続く。ドコフクカゼはポジションを押し上げて、その後ろに。
リアライズリンクスが大逃げを打つ形となったが、3コーナー途中で脚が衰え、代わってサミットストーンが先に抜け出しを図る。しかし、その後ろでしっかりマークしていたハッピースプリントが直線で捕らえ、後続との差を広げて交流重賞3勝目を飾った。2着にはサミットストーンが入り、両馬には12月29日(火)に行なわれる東京大賞典(G1)の優先出走権が与えられる。

勝ったハッピースプリントは昨年の東京ダービー以来の勝利。2歳時にはNARグランプリ年度代表馬に選出されるなど、現在、地方競馬を代表する1頭。今年は果敢にG1戦線に挑戦し、かしわ記念、帝王賞では中央馬を相手に3着と健闘。再度、G1の舞台で中央馬相手にどのようなレースをするのか注目だ。
馬主は辻牧場、生産者は浦河町の辻牧場、馬名の意味由来は「幸せ+全力疾走」。

【宮崎光行騎手のコメント】
「今まで戦った馬よりもメンバーが楽だったので、ここは勝たないと思っていました。このコースは初めてなので、出たところ勝負でしたが、馬を信じてました。スタートは注意しましたが、ポジションは3番手でよかったので、落ち着いて乗れました。今日は本当に負けられない1戦だったので、早め先頭という事で、勝ちに徹しました。今度は中央の強い馬と暮れの東京大賞典で戦うと思うので、良い競馬をしたいと思います。これからもハッピースプリントの応援をよろしくお願いします」

【森下淳平調教師のコメント】
「十分に力を出せる状態だと思っていたので、結果は出せてよかったと思います。ジョッキーとも話していて、レースイメージもマッチしていて、前目でスムーズに運んで4コーナーで先頭に立つ感じでレースをした方がいいという意見だったのですが、その通りに乗ってくれたのでよかったです。浦和コースが初めてでやってみないと分からないところもあったのですが、川崎を走った感じを見る限り向かない程ではないという手応えがあったので心配なかったです。

リアライズリンクスが引っ張ってくれて、サミットストーンを見ながらというのは競馬がしやすかったと思いますし、最後しっかりと差し切ってくれてよかったです。次は東京大賞典ですので、勝って弾みをつけたかったところでもありますし、更にここから調子を上げてくれれば、上位との差も詰まると思うので、ここから疲れをよく見て、更にいい状態で大賞典を迎える事を出来るようにしたいと思います。次も宮崎光行騎手にお願いしようと思っています。

今回の出走を最終的に決めたのは、木曜の追い切りを見て決めました。また来年力をつけて中央にチャレンジしようと思います。
とにかく地方の交流重賞は勝ちたいと思いますし、JRAに乗り込んで勝つというのを目標にしているので、それを来年達成したいと思います。馬は年齢を重ねる毎に、よくなっています。立ち上げはなかなか難しいところがあったのですが、よくここまで持ち上がってくれましたし、そういった面で今季の中でも伸び代は感じますし、しっかりと作っていけるだろうなという手応えもあります。それも思い描いた通り成長してくれていますし、来年にいい競馬を見せる事が出来ればと思います。

今日の勝利はホッとしますね。強いメンバーとばかりやってきて、勝つのがなかなか難しいというのもあるのですが、その中でも1着を取らないといけない馬だと思いますし、力を付けて来てくれているというのは感じます。それを糧に来年に向けて弾みをつけるレースになったのじゃないかなと思います」

ハッピースプリント
(牡4、大井・森下淳厩舎)
父：アッミラーレ
母：マーゴーン
母父：Dayjur
通算成績：20戦9勝
(中央通算成績：3戦0勝)
主な重賞勝利：
13年全日本2歳優駿(Jpn1)
15年浦和記念(Jpn2)
13年北海道2歳優駿(Jpn3)
14年東京ダービー(S1)
14年羽田盃(S1)
14年京浜盃(S2)

ハッピースプリント

ハッピースプリント

ハッピースプリント


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