【チャンピオンズC】昨年2着ビクター「やれる力はある馬」

2日、日曜中京11レース・チャンピオンズC(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、シリウスS3着のナムラビクター(牡6、栗東・福島信厩舎)は、助手が騎乗して坂路で強めに追われ、4F56.3-40.2-26.5-13.7秒をマーク。時計、動きはいつものように地味だが、実戦ではキッチリと力を出してくる馬で心配は無用だ。

福島信晴調教師は「時計は未勝利馬と変わらないレベル。まあ、それでもこの馬にしたら動いた方だし、動きも良かっただろ。去年よりもいいんじゃないか。前走後はここ1本に絞って調整してきた。ゲート練習もしっかりやってきたからね。あとは無事にゲートインして、スタートを決めてくれれば。やれる力はある馬なんだから」と苦笑いを浮かべつつ、山のように乗り込んだ中間の攻め課程に満足の様子。昨年の内容からも、自分の競馬が出来れば怖い存在だ。

ナムラビクター


前走、JBCクラシック8着のニホンピロアワーズ(牡8、栗東・大橋厩舎)は、主戦の酒井学騎手を背にポリトラックコースで終いビッシリと追われて6F80.1-63.7-48.9-35.7-11.1秒と抜群の切れを披露。その動きにはまだ衰えは見られない。

「先週にもしっかりやってるからね。今週はこんなもので十分だよ。まあ、年齢的に大きな変わり身があるかとなるとどうかだが、馬体の張り、体調そのものはいいんだ。前走だって期待してたんだぞ。ちょっとホッコーを意識する感じで控えすぎたかな。今回は他馬に関係なく、先行させる。そう、この馬のスタイルに徹するよ」と管理する大橋勇樹調教師はニヤリ。3年前の覇者が意地を見せるか。

ニホンピロアワーズ


前走、武蔵野S5着のグレープブランデー(牡7、栗東・安田隆厩舎)は、坂路で助手が騎乗し、単走で強めに追われて4F55.4-39.7-25.0-12.3秒を計時。

安田隆行調教師は「今週は軽くサッとやっただけ。上々の動きを見せてくれました。1度使って反応なんかが良くなってきてるし、今回はスッと動けるんじゃないかな。申し分のないジョッキーですし、頑張ってもらいたいね」と鞍上R.ムーア騎手のマジックに大きな期待を寄せる。13年のフェブラリーSを制したG1ホースをどう動かすか見ものとなる。

グレープブランデー