【阪神JF】1週前 キャンディ矢作師「それほど抜けた馬もいない」

2日、阪神JF(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、ファンタジーS1着のキャンディバローズ(牝2、栗東・矢作厩舎)は、助手を背に坂路で2歳500万のプリンシパルスターと併せ馬。0.7秒追走したこともあり、前を捕らえるには至らなかったが、ビッシリと負荷をかけられて4F53.8-39.3-25.7-13.2秒をマーク。1週前とすれば申し分ない攻めを消化した。

矢作芳人調教師も「遅れはしたけど、調教はあんなものかな。短距離志向が強い母系で1600mという距離は気になるが、前走は上手な競馬をしてくれたからね。それに今年のメンバーを見ると、それほど抜けた馬もいないようだから」と3年ぶりのG1獲りへ意欲を見せる。


前走、ファンタジーS2着のメジェルダ(牝2、栗東・昆厩舎)は、助手が騎乗して坂路へ入り、単走で終い一杯に追われて4F51.6-38.1-25.7-13.6秒の好タイムを計時。終いはやや時計を要したが、道中の行きっぷりの良さが目を引いた。

「坂路でしっかりと追いました。上がりはかかったが、1週前はしっかり負荷をかけようと思ってたからね。マイルを克服できるように、Cウッドで長めの距離を乗るようにして体力強化に努めています」と昆貢調教師。スンナリと運んだ時の渋太さは前2走を見ての通り。マイルでどのような粘りを見せるか注目される。

メジェルダ

坂路で好時計をマークしたメジェルダ



前走、ファンタジーS6着のメイショウスイヅキ(牝2、栗東・本田厩舎)は、CWコースでの単走追い。鞍上の池添謙一騎手がゴーサインを出すと、すぐさま反応して直線は一気の伸び。6F81.3-64.6-50.3-37.1-12.9秒をマークした。

2週続けて攻めに跨がった池添騎手は「2週連続で乗せてもらっていますが、反応が速いですね。最後もしっかりと伸びてくれました。レースを見ているとハミに敏感で頭を上げようとする癖がある。しっかり折り合って進めることが大事になりますね」とコメント。レースではテン乗りとなるが、JCジョッキーはパートナーの特徴も十分把握しており、再びここ一番での勝負強さを見せ付けるか。

メイショウスイヅキ