【有馬記念】モーリスに続くか新星アルバート「つけ入る隙はある」

23日、日曜中山10レース・有馬記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、ステイヤーズS1着のアルバート(牡4、美浦・堀厩舎)は、石橋脩騎手を背に(レースではアッゼニ騎手が騎乗予定)南ウッドチップコースで追われ、4F54.0-38.9-12.8秒をマークした。

【堀宣行調教師のコメント】
「夏場からずっと使ってきているので、最終追い切りは走っているときの体のバランスと終いのメンタル面をチェックしました。バランス良く最後までしっかり走っていましたし、前走と同じくらいの状態をキープ出来ていると思います。どのレースの後も同じですが、レース後の回復具合と次のレースを使った場合の馬の状態を見極めながら、次の予定を考えていきます。前走は、ムーア騎手が人馬一体で馬に負荷をかけない形で乗ってくれたこともあって、レース後の息の入りも非常に良かったです。中間は皮膚病で少し体調が落ちましたが、治療をしたら体調が戻りましたしこれなら大丈夫だろうと思いました。長丁場を使った後ですし、有馬を使った後に馬の状態がどうなるかという見極めに時間をかけて、使おうと決めたのは先週の金曜日です。それから先週日曜に坂路に入って、今日の動きは見ての通りです。

この秋は4連勝していますが、今年の休み明けに馬の状態が良くなったことが一番だと思います。函館競馬で使う前の半年ほどの休みで、ノーザンファームしがらきのスタッフと、この馬のウィークポイントの改善に取り組みました。トモの弱さをかばうためにハミ受けが悪くなってしまって、折り合いがつかず馬がイライラしてレースを使うごとにパフォーマンスを落としていましたが、トモが良くなってレースを使うごとに充実してきました。トモが良くなってきたとはいえ、まだトモのバランスを欠くところもあってハミ受けにクセがあるので、自分のリズムで走るまで時間がかかります。中山2500は勝負どころまで時間がかかるので、この馬の良さを出せるコース条件だと思います。

少し気難しいところはありますが、気持ちが走る方に向けば爆発力のある末脚を使えますし、自分のリズムを守りながら自分から動ける態勢にすることが重要だと思います。このメンバー相手でもつけ入る隙はあるのではないかと思っていますし、それが有馬記念出走を決めるひとつの要素になりました。大きな期待を持って出走させたいです」

アルバート