紅梅Sなど/平林雅芳の3歳戦(1/17)

トピックス

無題ドキュメント 日曜京都1R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.13.9

勝ち馬
ツルマルライダー(牡3、栗東・谷厩舎)

勝ったツルマルライダーの素早いこと。鞍上が何もしないのに楽に先手を取って行くスピード。
危なげない勝利であった・・。

ゲートが開くと、スッと先頭にツルマルライダーが立った。
鞍上の幸Jが手綱を押しもせず何のアクションもしていないのに、ツルマルライダーはスピードに乗って行った。
3コーナーでは、2番手にトウショウヒーローが上がり、3番手内がビップレジェンド、外にキクノアルバが続いた。
結局、4コーナーまでそのままの態勢で進み、直線へと向かってきた。
後続が一番接近したのが4コーナーで、2番手トウショウヒーローが1馬身差の処まで詰め寄ったぐらい。
直線に入っても、軽快に脚を伸ばしてむしろ差を広げた。

やや惜しかったのが3着のビップレジェンドで、直線入り口で内から差を詰めたのだが、その瞬間、やや前へ進む道が狭くなったように見受けた。もっとも、脚があれば十分に入ってこれたのかも知れないが。
前走速いラップで逃げた脚は、やはり本物のツルマルライダー。
今日は前半3ハロンを35.8の余裕のペースで逃げてのもの。
どうやら、この馬は今後も前半を速いラップで行ける馬だと覚えていてよさそうだ。


日曜京都2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.57.0

勝ち馬
アキノフライ(牝3、栗東・須貝彦厩舎)

ここも波乱の結末となったが、勝ち馬のレースぶりはなかなか理にかなった乗り方で、大外枠から内ラチピッタリで、前から4、5番手。コース損のない乗り方をしてのもの。
鞍上の大下Jの好騎乗で勝ち取った勝利とも言えようか・・。
勝ち時計が1.57.0で上がり3ハロンも40.0と、かなりかかっての決着となった。
逃げたテンシノデジタルがゆったりした流れにしたものだが、後続のその緩い流れに乗ってのレース。
結局は、内ラチで脚を貯めていたアキノフライとナムラウォーリアが、直線でのつば競り合いから最後になって出て来れたもの。
外々を廻る馬と内々をずーっと廻る馬との差が、最後にものを言った感じの結果となった。
惜しかったのはサンマルボスで、この馬も内ラチ沿いを進んでいたのだが、直線で悪い処に入ってしまった形。
最後の最後まで追えないでゴールインしていた。

短い処ばかり使っていて結果が出なかったアキノフライが、今回は減量騎手起用も当たった感じで、最高の内ラチ沿いのレースをしてくれて、結果を出したもの。
これが競馬である・・。


日曜京都3R
3歳未勝利
ダ1400m
勝ちタイム1.26.4

勝ち馬
エーシンテュポーン(牡3、栗東・松永昌厩舎)

結論を言えば、逃げたエイシンフルハートがやや行き過ぎた感じ。
前半3ハロンを34.9と、1400ダート戦ではかなり速いラップを刻んでしまった。
そんな乱ペースでは、キッチリ体内時計のあるジョッキーが強い。
休み明けでも、エーシンテュポーンを勝利へと武豊Jが導いた、そんな結論であった・・。

エイシンフルハートには、3コーナーに向かう時に外のマリンバラッドが並んできていた事だろう。ここで後続との差をちょっと開け過ぎた感じとなってしまった。
最後の1ハロンも12.8とバテている訳でもないのだが、やはり1000メートル通過が1.00.8はちょっと先を急ぎ過ぎた格好だ。
その3コーナーでは、エーシンテュポーンは3番手の外めの、ちょうどいい位置にいた。半年ぶりの実戦となったが、終いも乱れずにしっかりと伸びていた。
2着はそのエーシンテュポーンを追う位置となったビップピュアレディ。勝ち馬と同じような伸び具合であった。
3着には、前走競走除外となったビタースウィート。
やはりデビュー戦で見せた終い脚の良さを今日も見せていた。これからも要注意の馬だろう。
サトノケンオーが、直線で前がつかえてしまって何も出来ないままのゴールであった。
エーシンテュポーンはプラス24キロ増の馬体だったようだが、そんな太め感はなかった様子。ダートがあっていると思えるレース内容でもあった・・。


日曜京都5R
3歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.49.1

勝ち馬
インペリアルマーチ(牡3、栗東・音無厩舎)

メンバー中一番の巨漢のインペリアルマーチだが、直線での伸びもまだ切れると言った印象ではなく、フワフワした処を見せながらもちゃんと結果を出す素質の高さ。
鞍上の岩田Jが、最後は手綱を何度も絞っている感じでの勝利。
まだまだ幼さはあるが、素質を十分見せたデビュー戦となった。

外枠のスプリングアルタがいいスタート。外から内へと切れ込んできた。
内からエイシンマロニエが出てきて、その馬を行かせての2番手のレース。
人気のインペリアルマーチも、内の好位に付けた。
コードゼットは、あまりゲートの出が速くなく、後方からとなった。
1600メートルより長い競馬では、より前半のペースがゆったり。
このレースもご他聞に漏れずで、1000メートル通過が1.00.5と、かなり緩いペースで進んだ。
4コーナー入り口では、前の5頭ぐらいが横並びになる形の直線勝負となった。
内ラチへへばりつくスプリングマルタ、馬場の真ん中を通ってくるインペリアルマーチ。
決して持ったままの手応えではないが、渋太く伸びている感じのインペリアルマーチ。抜け出てからは、鞍上の岩田Jが手綱を縮めるのか絞っているのかのアクションで、最後に後ろをチラッと振り返ってのゴールだった。

直線でいい脚で追い上げてきたのがフライフューチャー。
コードゼットの少し前にいたぐらいで、決して位置は前ではなかったのだが、なかなかの伸びを見せていた。
スカイフォレストも、何かもたついて位置が後ろだったが、直線で内めの方からの追い上げは悪くなかった。
コードゼットも、このペースでもやや仕掛け気味の追走。
でも直線ではまずまずの伸び具合。これからだろう。
インペリアルマーチも、驚愕のデビュー戦とは言えなかったがまずは及第点か。もっと奥があるはずの馬だろう。


日曜京都6R
3歳500万下
芝1600m
勝ちタイム1.34.9

勝ち馬
ザタイキ(牡3、栗東・藤原英厩舎)

ちょっと平地戦としてはもったいないメンバー構成となったこのレースだったが、勝ち上がったのはザタイキ。
初戦もなかなか大人びたレースぶりの印象だった馬だが、2戦目も追い出してからしっかりとした伸びをする試合巧者の印象であり、次のステップが楽しみとなった・・。

シンザン記念で人気になるだろうと思われたが、除外の憂き目となったマックスバローズ。
新馬を勝ち上がって特別戦で惜敗のエアラフォンに、新馬勝ちの内容が良く、大器ではないかと思えるザタイキ。
この3頭のガチンコレースかと思えた戦前。
しかしエアラフォンは、若さが出てしまったようなレースで終わってしまった。
マックスバローズも2着は確保したが、ザタイキの強さには完全に屈した感じであった。
ザタイキは、4コーナーを廻って外から上がってくる時にやや内へもたれて、一瞬岩田Jが追うのを止めたようなシーンも見受けた。
それでも前へ前へと進むザタイキの戦闘能力の高さ。
11.8-11.4-11.3の切れ味が要求された4コーナー手前からゴールまでのラップ。先に出たマックスバローズをアッという間に交わしたザタイキの切れが目立った一戦であった。
内々を進んで、直線でもそれなりに伸びてきたメイショウウズシオ。
小倉2歳S以来だが、距離延長もむしろ歓迎なレースぶりで悪くない内容だった。
そしてエアラフォン。道中はやや後ろ目であったが、前にちょうどザタイキがいる位置。しかし、4コーナー手前ではもう手応えがあまりよく見えず、反応も今ひとつ。鋭い脚は見せなかった感じだ。

ザタイキは、デビュー戦も遅い流れでも折り合えた馬。今日もゆったりした流れを十分楽に追走している。
直線入り口で少しもたれたけれども、それでいて伸びて行くのだから、外野が何も心配する事はなかろう。
楽しみな馬の2戦目、2勝目であった・・。


日曜京都9R
紅梅S
芝1400m
勝ちタイム1.22.5

勝ち馬
ワイルドラズベリー(牝3、栗東・中尾秀厩舎)

前半3ハロンが35.4で上がり3ハロンが35.1と、ほとんど平均ペースな流れ。
前へ行った馬の2番手、3番手が2、3着に粘り、勝ち馬も内ラチ沿いでの前から3番目に位置していたワイルドラズベリーが、直線で弾けるように出てきて人気に応えての快勝であった。

レース前にマシュケナーダの競走除外があった。
やはりメイショウヘミングのゲートの出が速かった。
2番手にジュエルオブナイル。
アイアムルビーは先手を取らず抑える競馬となった。その後ろの内めにワイルドラズベリーが位置した。
4コーナーを前2頭、後ろ2頭が並んで進む展開となったが、ペースアップはしてない感じだった。
前の2頭の内メイショウヘミングと、外のジュエルオブナイルの間が、やや開き気味。
今日も、ジュエルオブナイルは幾分外めを進んでいる感じだ。
アイアムルビーが内ラチ沿いを進んで直線に入って来た。
アイアムルビーが内ラチ沿いを伸びて粘っているが、中からワイルドラズベリーが桁違いの伸びで、アッと言う間に先頭に踊り出てゴールを目指して行った。
2着争いが熾烈である。最内をアイアムルビーが粘り、ジュエルオブナイルもまだ残っていた。
メイショウヘミングがジワッと行ってはいるのだが、1000メートル通過が59.1とやはり流れており、平均ペースよりチョイ速いぐらいの流れか。
最後の3ハロンが11.7-11.8-11.6の切れを要求される流れ。
ワイルドラズベリーはそれを見事に突き抜けた訳で、やはり切れ味は前走見せたようになかなか。
今日のこのメンバーで、省エネのレースで勝ち上がったのは大きいはず。
これからもっと手ごわい相手と戦わねばならないのだから・・・。