トピックスTopics
【ケンタッキーダービー】武豊ラニは9着 人気のナイキストが無敗を守る
2016/5/8(日)
現地時間5月7日(土)、アメリカのチャーチルダウンズ競馬場で第142回 ケンタッキーダービー(G1)(3歳 1着賞金:124万米ドル 約ダート2000m)が行なわれ、日本から武豊騎手とのコンビでラニ(牡3、栗東・松永幹厩舎)が出走。後方3~4番手からレースを進めると、終盤はじわじわと脚を伸ばし、大外を回りながらも最後は着順を上げ、9着(20頭立て)。日本調教馬としてスキーキャプテン以来、21年ぶりのケンタッキーダービー挑戦となったが、快挙はならなかった。
勝ったのは戦前から人気を集めていたM.グティエレス騎手騎乗のナイキスト(牡3、米・D.オニール厩舎)。2着にはエグザジャレイター(牡3、米・K.デザーモ厩舎)、3着にはガンランナー(牡3、米・S.アスムッセン厩舎)が続いて入線した。勝ちタイムは2.01.31。
勝ったナイキストはこれでデビュー以来G1・5勝を含む8戦8勝。エクリプス賞最優秀2歳牡馬も受賞している。昨年はアメリカンファラオが37年ぶりにトリプルクラウンを達成しているが、アメリカクラシック三冠の1冠目に見事輝き、2年連続の誕生となるか。馬主はReddam Racing LLC、生産者はSummerhill Farm。馬名の意味由来は「電気・電子用語」。
ラニに騎乗していた武豊騎手は「最後は外を回って行っているからね。4角からちょっといい脚で伸びはしたけど、最後はさすがに脚が止まった。タフレース。ヒー・ニード・モア・スピード。
まあ、想定していた感じのレースになったけど、スピード負けやね。完全に。コンディションは悪くなかったし、この難しい馬で、この難しい環境の中で人馬ともベストを尽くしたと思う。スタッフとも色々相談して工夫して思い通りにいったけど、ケンタッキーダービーだからね。それが敗因だね。でも、ベルモントSを考えれば楽しみはある。今日の経験は大きい。次に繋げたい」と次戦を見据えた。
また、管理する松永幹夫調教師は「難しい馬で色々心配したが、いい状態で送り込めました。パドックや馬場に人が多くて少し興奮気味でしたね。いつもよりスタートがもっさりしていましたよ。それでも最後はジリジリと来ました。次はベルモントSが本線ですが、プリークネスSも考えます」とレースを振り返った。
ラニは3月に行われたUAEダービーを制し、そのままアメリカへ遠征。今後も現地に滞在し、米クラシック三冠目のベルモントS(G1)に出走する見込み。距離延長でひと押しなるか、注目が集まる。
ナイキスト
(牡3、米・D.オニール厩舎)
父:Uncle Mo
母:Seeking Gabrielle
母父:Forestry
通算成績:8戦8勝
重賞成績:
16年ケンタッキーダービー(G1)
16年フロリダダービー(G1)
15年BCジュヴェナイル(G1)
15年フロントランナーS(G1)
15年デルマーフューチュリティ(G1)
16年サンヴィセントS(G2)



※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。
関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2025/7/20(日) 【小倉記念】強い強いぞ4歳世代!夏の小倉で覚醒する「もう1頭の4歳馬」
- 2025/7/19(土) 【小倉記念】馬場バイアス炸裂!競馬の常識を覆す「外枠の追い込み馬」が狙える理由
- 2025/7/18(金) 今年も夏の福島リーディングへ!最終週に臨む【戸崎圭太コラム】
- 2025/7/18(金) 光のような球と突き刺すようなスロー!始球式で炸裂した魔球・まなみボール!【永島まなみ騎手コラム】
- 2025/7/18(金) 【小倉記念】はるばる来たぜ小倉へ!過去データが証明「勝負遠征」で挑む激アツホース
- 2025/7/17(木) 七夕賞を勝つことができました【柴田大知コラム】
- 2025/7/17(木) 【小倉記念】重賞最強データ!重ハンデ上等!!血統が示す小倉適性を実証する馬!
- 2025/7/16(水) 【小倉記念】得意な条件で臨むエピファニーが再びの重賞制覇へ!