またG1で2着 ロードクエスト池添「流れが落ち着いてしまったのが残念」

●5月8日(日) 2回東京6日目11R 第21回NHKマイルC(G1)(芝1600m)

勝ったメジャーエンブレムと同じく、クラシックからマイルに矛先を向け、2番人気に支持されたロードクエスト(牡3、美浦・小島茂厩舎)は、上がり最速の末脚でメジャーエンブレムに詰め寄ったが3/4馬身及ばず2着。鞍上の池添謙一騎手は、この春3度目のG1・2着に泣いた。

8着に敗れた皐月賞は早めに動いて伸び切れず。今回は2戦2勝の左回り、直線までジックリと脚を溜めて末脚勝負に挑んだ。「最後はいい脚を使った。脚をためて、後ろから進めるのは予定通り。3コーナーで手前を替えたタイミングで、前の馬に乗りかかってしまったが、じっと我慢させた。ごちゃつくのが嫌だったから、直線は外へ出して勢いを付けたんだ。もたれる面も見せなかったよ。3回乗った中で、一番いい雰囲気だったね。もう少し勝ち馬にからんでいくと見ていたが、流れが落ち着いてしまったのが残念だった」と悔しさを滲ませつつも愛馬を称えた。

管理する小島茂之調教師も「運がなかったですね。今回はスタート出てしまいましたね。レース前に『一瞬の脚がすごいから気をつけてね』とは言ったけど、思ったより前にいきましたね。バランス崩したりと色々、小さなポイントはあるけど、外を回して、伸びてきたのはホッと出来ました。やはり、左回りが合いますね。今はちゃんと走れる状態にあるし、負けた結果を出すのは前回で、今回はこれまで積み上げてきたものを発揮するレースでした。今回、この子は強めに調教したのですが、攻めても大丈夫だとわかった事は収穫です」と、その走りを評価した。

敗れはしたが、新馬戦、新潟2歳Sと圧巻の末脚で2連勝。クラシックの有力候補といわれた素質が本物であったことは改めて証明した。今後はこのままマイル路線を歩むのか、それとも再び距離を延ばすのか。師は「次はダービーか安田記念もアタマにあるのですが、可能性としては、お休みする方が高いと思ってます。秋になれば、まだ短いところを走るようになると思うのですが、とりあえず、ダービーはギリギリまで考えます」とダービー参戦も視野にはあるとのことで、その動向にも注目される。

ロードクエスト