レッドファルクスが直線で渋太く脚を伸ばしOP初勝利!…欅S

5月28日(土)、2回東京11日目11Rで欅S(ダ1400m)が行なわれ、吉田豊騎手騎乗の5番人気・レッドファルクス(牡5、美浦・尾関厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:22.6(稍重)。

2着にはクビ差で1番人気・エイシンバッケン(牡4、栗東・中尾厩舎)、3着には13/4馬身差で3番人気・プロトコル(牡5、美浦・牧厩舎)が続いて入線した。

バラついたスタートで、テーオーヘリオス、ゴールドベル、ニットウスバルが立ち遅れ。先手を主張するプロトコルの外からアスコットシチーがハナを奪うと、ワンダーコロアール、レッドファルクスと続いて、外からポジションを上げるヒラボクプリンスの後ろにエイシンバッケンでレースは進み、人気の一角アンズチャンは最後方から直線勝負の構え。
先頭はアスコットシチーのまま直線に入ると、まずはワンダーコロアールが競りかける。その後ろにいたレッドファルクスが鞍上の合図に応え、一完歩ずつ迫るとワンダーコロアールと並んで先頭へ。一時は前を譲ったプロトコルも渋太く脚を伸ばし、内を選択。後続勢とはなかなか差が縮まらずも、馬群の中からエイシンバッケンが先頭を捕らえる勢いで脚を伸ばし、大外から豪快な末脚でアンズチャンが迫る。しかし、タイミング良く抜けだしたレッドファルクスの末脚は最後まで衰える事なく1着でゴール板を駆け抜けた。2着には、追撃クビ差届かずのエイシンバッケンが入線した。

勝ったレッドファルクスは昨秋にオープン入りを果たし、今回が4戦目。2走前では上がり2位の脚を繰り出し2着と、クラスでも十分通用する力を発揮。今年は初の重賞挑戦も果たし、年々確実に力を付けている。芝・ダート問わぬ走りが魅力で、今後も更なる活躍に期待がかかる。
馬主は株式会社東京ホースレーシング、生産者は千歳市の社台ファーム。馬名の意味由来は「冠名+ラテン語で「鎌」の意味を持つ両手剣」。

1着 レッドファルクス(吉田豊騎手)
「前回に乗った根岸Sでは押して位置を取りにいき、結果が出なかった。きょうは無理なく好位を取れたし、スムーズに運べたよ。攻め馬では相手を追い抜くとふわっとする面を見せるけど、最後まで集中できた。いい勝ち方ができたよ」

(尾関知人調教師)
「この条件に替わり、しっかり力を出せました。プロキオンSは賞金的に出走できないかもしれませんし、まだ芝をあきらめてはいません。CBC賞も視野に入れたいと思います」

2着 エイシンバッケン(石川騎手)
「ゲートを出ましたし、いつもより前目の位置取りとなりました。3、4コーナーでハミを噛んでしまったのが惜しまれます。最後は脚を使っているのですが」

4着 アンズチャン(大和田成調教師)
「自分の競馬に徹し、いい脚は使っています。あとは展開でしょうね」

5着 ワンダーコロアール(勝浦騎手)
「内に馬がいなければ、もっとスムーズに先行できたのに。よくがんばっているんだけど、かたちとしては苦しかった」

6着 ヒラボクプリンス(柴田大騎手)
「後ろからでは、そう脚は使えない。相手関係的にも前へ行こうと思っていました。ゲートを出していったのに、最後までバテていません。がんばっていますよ」

8着 ニットウスバル(柴田善騎手)
「ゲートがすべて。この流れでは厳しいよ」

10着 キタサンミカヅキ(武士沢騎手)
「この馬らしさが見られなかった。直線で嫌がっていましたね。ここまでがんばってきましたから。力はありますし、リフレッシュされれば」

15着 ナガラオリオン(中谷騎手)
「いつものかたちで後ろのポジション。いつもはかかるくらいなのに、妙に折り合っていたよ。右回りのほうがいいかもしれない。この上がりではきつく、展開も向かなかった」

欅Sの結果・払戻金はコチラ⇒

レッドファルクス
(牡5、美浦・尾関厩舎)
父:スウェプトオーヴァーボード
母:ベルモット
母父:サンデーサイレンス
通算成績:16戦6勝

レッドファルクス

レッドファルクス

レッドファルクス

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