【ユニコーンS】素質は互角ダノンフェイス「前走の差をどれだけ詰めてこれるか」

15日、ユニコーンS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、青竜S4着のダノンフェイス(牡3、栗東・大久龍厩舎)は、坂路で助手が跨がり、古馬1000万のマズルファイヤーを0.4秒追走して、楽な手応えで鼻面を揃えたところがゴール。4F51.4-37.1-24.0-12.1秒の自己ベストをマークした。

この動きには大久保龍志調教師も「いい動きでしたね」とニッコリ。「この馬は上がりだけとか、調教を甘くすると実戦でも甘くなるケースが多い。そういうこともあって、今週もしっかりと追ったんです。前走は砂を被ってポジションが下がってしまいましたから。そこを踏まえて調整もやってきたし、前走の差をどれだけ詰めてこれますか」とハードな攻めで初の重賞にチャレンジする。


前走、500万下1着のクインズサターン(牡3、栗東・野中厩舎)は、藤岡康太騎手(レースでは石川裕紀人騎手が騎乗予定)を背に、坂路で終い重点の最終調整。0.6秒追走した3歳未勝利のスノードルフィンとの差を徐々に詰め、鞍上がゴーサインを出すと一気に突き抜けて0.4秒先着。4F54.9-38.8-24.4秒、ラスト1Fは11.9秒という切れを見せた。

前走の500万は5馬身差の圧勝。2走前はハナ差2着に敗れたが、勝ち馬は次走で古馬を相手に2着と高いレベルの競馬を経験している。野中賢二調教師は「一戦毎に状態も上がっているし、今回もかなりいい状態でレースに臨めそうだね。ただ、うちのも上がってるけど、重賞でメンバーもかなり強くなってくるからな。その中でどれだけの脚、内容を見せてくれるか」と、慎重な口ぶりながら、大きな期待を寄せている。