ヴァーミリアンが川崎記念2度目の制覇/川崎記念【交流JpnⅠ】

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10年1月27日(水)に川崎競馬場で行われた第59回川崎記念(交流JpnⅠ)(4歳上、左ダート2100m)は、武豊騎手騎乗の1番人気・ヴァーミリアンが優勝。

勝ちタイムの2:12.7(良)は04年にエスプリシーズが記録した2:12.8を更新するコースレコードとなった。

2着にはクビ差でM.デムーロ騎手騎乗の3番人気・フリオーソ(牡6、船橋・川島正厩舎)、3着には岩田騎手騎乗の4番人気・テスタマッタ(牡4、栗東・村山厩舎)

レースは、一旦はヴァーミリアンがハナを主張したが、ヴァーミリアンが譲るように2番手に控えて、フリオーソが逃げる形に。3番手にはゴールデンチケット。4番手にテスタマッタ。
隊列が崩れることなく、レースは最終コーナー。フリオーソが追っ付け始めたところに、ヴァーミリアンは馬なりで並びかけ、直線、2頭の競り合いとなり、フリオーソもしぶといところをみせたが、最後はヴァーミリアンがクビ差かわしてゴールした。

勝ったヴァーミリアンは、同じ石坂厩舎の管理馬だったサカラートが半兄。近親にはダイワスカーレットなどがいる血統。
馬主は(有)サンデーレーシング。生産者は安平のノーザンファーム。馬名の意味由来は「朱色」。

同馬は2歳時にはラジオたんぱ杯を制するなど、早い段階から、頭角を現していたが、3歳秋からダート路線に転向。5歳になった07年の交流GI・川崎記念でGI初制覇を飾って以来、JBCクラシック3連覇(07年大井/08年園田/09年名古屋)など勝ち星を積み重ね、今回の勝利が史上最多のGI(JpnⅠ、交流含む)9勝目となった。

【武豊騎手のコメント】
「逃げてもいいかなと思っていたんですが、フリオーソがハナが行ったのでいい形になりましたね。直線では捕まえるまでは早かったですが、フリオーソもしぶとかったですね。
それでも、最後伸びてくれるから、ヴァーミリアンは強いです。ここ2走は結果が出ていなかったので、1着が欲しかったです。 僕自身も今年最初のGIを勝てましたし、今年一年頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。」

【石坂正調教師のコメント】
「ここでは負けられないと思っていました。馬も大人ですし、状態に変わりはなかったです。前が有利な馬場ですから、ジョッキーとは『前で』って、話はしていましたが、ジョッキーはハナも考えていたようですね。(道中は)手応えが良かったので、勝ち負けになるだろうと思っていました。
(最後は)何とか出てくれという感じでしたが、2着馬も強かったですね。交わしてくれてホッとしています。ずっと元気で、まだまだ走れる状態です。GIを9つ勝てたので、今後はGI・10勝目を目指します。ヴァーミリアンで、本当に勝てて良かったと思います。応援ありがとうございました。」

ヴァーミリアン
(牡8、栗東・石坂厩舎)
父:エルコンドルパサー
母:スカーレットレディ
母父:サンデーサイレンス
半兄:サカラート
通算成績:33戦15勝
その他のGⅠ勝利:
07~09年JBCクラシック(G1)
09年帝王賞(G1)
08年フェブラリーS(G1)
07年東京大賞典(G1)
07年ジャパンカップダート(G1)
07年川崎記念(G1)



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