マイペースでレースを先導した3着キタサンブラック武豊「もう一歩だったね」

●6月26日(日) 3回阪神8日目11R 第57回宝塚記念(G1)(芝2200m)

ファン投票で栄えある1位に選出され、レースでもドゥラメンテに次ぐ2番人気。関西ファンの期待を一身に背負ったキタサンブラック(牡4、栗東・清水久厩舎)だったが、ゴール寸前に力尽きて3着。初めてドゥラメンテに先着することも叶わず、3つ目のG1奪取とはならなかった。

やや時計がかかる馬場とすれば、前半の1000m59秒1は少し速いペースではあったが、4F以降は12秒台前半のラップを刻み、マイペースでレースを先導。直線に入っても余裕を持って追い出し、押し切れるように思えたが、最後の最後でマリアライト、ドゥラメンテに交わされた。

「レースは思いどおり。ラストもよく辛抱している。もう一歩だったね」と、騎乗した武豊騎手は愛馬をねぎらったが、勝ったマリアライトとは同タイムの惜敗だけに言葉少な。それでも改めて菊花賞、天皇賞(春)を制した底力を示して見せた。ターフに再び『まつり』が流れる日は遠くないはずだ。

キタサンブラック