ドゥラメンテが宝塚記念の故障で「競走能力喪失」の診断!電撃引退で種牡馬入りへ

昨年の皐月賞、日本ダービーを制した二冠馬ドゥラメンテ(牡4、美浦・堀厩舎)が現役を引退することが29日、発表された。

前走の宝塚記念2着入線後、歩様が乱れ、そのまま馬運車で栗東トレセンの診療所に運ばれていた。検査の結果、球節周辺の腱、靭帯を損傷したとの診断があったが、良化を示さず、今日になり正式に競走能力喪失の診断が下された。

二冠を制し、今年のドバイシーマクラシックでは世界最強の呼び声も高いポストポンド相手に渡り合い、その能力が世界でも通用することを証明。今年の秋には凱旋門賞への挑戦も視野に入っていただけに、関係者だけでなくファンの期待も大きかったが、残念ながら復帰への道は閉ざされてしまうこととなった。

今後は種牡馬入りすることになるが、母・アドマイヤグルーヴ、祖母・エアグルーヴ、曾祖母・ダイナカールと続く親子4代でG1競走を制覇している由緒ある牝系の出身であることから、名門の血脈を生かし、この馬の産駒で5世代に渡るG1制覇を目指すとともに、凱旋門賞に挑戦できるような名馬を輩出してもらいたい。

堀宣行調教師のコメント
「ドゥラメンテ号は、先日の競走で発症した疾病(複数の靭帯・腱の損傷)について、本日オーナーサイドと協議した結果、競走馬登録を抹消し種牡馬入りすることとなりました。本馬の競走馬としての完成はまだまだ先であると感じておりましたので、このようなアクシデントで競走馬生命を絶たれてしまったことは、大変残念に思います。今後は種牡馬として活躍してくれることと思います。これまでドゥラメンテ号に多大なる応援をいただきましてありがとうございました」

ドゥラメンテ
(牡4、美浦・堀厩舎)
父:キングカメハメハ
母:アドマイヤグルーヴ
母父:サンデーサイレンス
通算成績:9戦5勝
重賞勝利:
15年東京優駿(G1)
15年皐月賞(G1)
16年中山記念(G2)

ドゥラメンテ