【北九州記念】軌道に乗ったジャストドゥイング「本当の力を出せるようになってきた」

17日、北九州記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、バーデンバーデンC2着のジャストドゥイング(牡4、栗東・中竹厩舎)は、助手を背に坂路で終いを一杯に追われ4F54.5-39.7-25.6-12.8秒をマーク。時計はさほど目立たないが、追ってからの反応は抜群で、まさに充実一途を思わせる動きだ。

愛馬の力強い動きに「いい動きだったね。取り消し明けだった2走前は頼りなさがあったけど、前走、今回といい感じで送り出せますよ。大跳びでも器用さもある馬。馬群にも怯まないし、どんな競馬もできるからね。ノドの手術がうまくいったことで、馬も良くなってきたし、本当の力を出せるようになってきた。こんないい状態で使えるのは2歳の重賞以来じゃないかな」と中竹和也調教師のトーンも弾む。オープン特別2勝の実力馬が悲願の重賞Vへチャレンジだ。


前走、アイビスSD10着のヤマニンプチガトー(牝7、栗東・木原厩舎)は、坂路で助手が騎乗。2歳未勝利のイヴレアを1.7秒追走し、みるみる差を詰めていくと、楽な手応えのままパートナーを交わしてゴール。4F54.7-38.8-24.8-12.4秒で2馬身先着を果たした。

7歳の牝馬だが、攻めの動きは至って軽快。木原一良調教師は「コンスタントに使っているし、追い切りはサッとやった程度。これだけ動いていれば十分ですよ。最近の成績から大きなことも言えないけど、走り慣れた千二芝で斤量も3キロ軽くなる。その分で頑張ってもらいたいね」とベテラン牝馬に期待を寄せる。