【新潟ジャンプS】タイセイドリームが3連勝でジャンプ重賞初制覇!

タイセイドリーム

8月27日(土)、2回新潟9日目8Rで第18回新潟ジャンプS(J・G3)(障3250m)が行なわれ、植野貴也騎手騎乗の3番人気・タイセイドリーム(牡6、栗東・矢作厩舎)が優勝。勝ちタイムは3:29.9(良)。

2着には1馬身1/4差で2番人気・アロヒラニ(牡7、美浦・久保田厩舎)、3着には8馬身差で10番人気・ティリアンパープル(牝6、美浦・金成厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたアップトゥデイト(牡6、栗東・佐々晶厩舎)は8着に敗れた。

ティリアンパープルがスタートで立ち遅れ。ハナを切って行ったのはコスモパルダ。ラステラが2番手を追走。タイセイドリームがその後ろの絶好位をキープ。タナトス、アロヒラニが中団を進み、アップトゥデイトはやや後方の位置取りに。縦長の展開の中レースは3、4コーナーを回って直線へ。
アップトゥデイトの反応が悪く、最終コーナーでもまだ後方。直線、進路を探すものの、前には届きそうにない。ウインヤードがいい手応えで上がってくるが、直線先頭に踊り出たのはタイセイドリーム。外からはアロヒラニが追い詰め、この2頭の一騎打ちに。内外やや離れての叩き合いとなったものの、ゴール前でもうひと伸びしたタイセイドリームがそのまま先頭でゴールを駆け抜けた。

勝ったタイセイドリームは平地時代に4勝を挙げ、準オープンでも連対するなど活躍していたが、昨年の夏ごろから頭打ちになり、今年6月に障害転向。初戦は4着と敗れたものの、2戦目で障害初勝利を挙げる。続くオープン戦も1番人気に応えて快勝し、障害に舞台を移してからわずか4戦、3連勝で初の重賞タイトルを手に入れた。
馬主は田中成奉氏、生産者は新ひだか町の千代田牧場。馬名の意味由来は「冠名+夢」。

1着 タイセイドリーム(植野騎手)
「切れるタイプではないので、ある程度行かせました。直線に入るときには先頭に立っているイメージで乗りました。2着馬が来たときに自分から併せにいって、そこで勝てるかと思いました。どんな馬でも置き障害に慣れていって横着になるケースが多いので、今後は更に大きな舞台で戦っていくためにもその辺りに気を付けていきたいです」

2着 アロヒラニ(石神騎手)
「自分からハミを取っていくタイプではありませんし、自分のリズムを大事にしながら運びました。飛越も完璧でしたし、勝負どころでも前を射程圏に入れていたので勝てるかと思ったんですけどね。勝ち馬に並ぶところが一度もありませんでしたし、相手を褒めるしかありません。仕方がありません」

3着 ティリアンパープル(金子騎手)
「休む前は馬が意気消沈していた感じでしたが、休ませてから乗り込んできたことでだいぶ状態は戻ってきたと思っていました。スタートを出ないタイプですからね。勝った去年と同じように早めの競馬をしました。去年の勝ち馬としての意地は見せられたかと思います。ここを使って、まだ良くなる余地があると思います」

4着 タナトス(白浜騎手)
「スタートが良くて、ラクに良い位置を取れました。内でロスなく立ち回れましたが、動きたいときに動けませんでした。最後も脚は使っているんですが…」

5着 ゴールデンヒーロー(平沢騎手)
何箇所か踏み切りが近いところがありましたが、上手くこなしてくれました。行きたいときに動けるタイプではありませんが、今日は良い位置から運べましたし最後まで止めずに頑張っています」

6着 ウインヤード(大江原騎手)
「飛越でムリなくポジションを上げていきましたし、勝負どころでの手応えも良かったです。今日は最後は止まってしまいましたが、乗り方ひとつでやれると思います。本場でもローカルでも走れる馬ですよ」

7着 ポールシッター(西谷騎手)
「乗りやすくてすごく良い馬ですよ。今日は勝ちにいく競馬をした分最後は止まってしまいましたが、先に繋がる競馬が出来たと思います。道悪も相当上手そうな感じがします。ぜひまた乗せてもらいたいです」

8着 アップトゥデイト(林騎手)
「出負けしたことはありますが、それにしてもこれだけハミを取らなかったことは初めてです。何が原因なのか、ちょっと分かりません」

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  • タイセイドリーム
  • (牡6、栗東・矢作厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:モアザンベスト
  • 母父:Giant’s Causeway
  • 通算成績:48戦7勝
  • 重賞勝ち鞍:16年新潟ジャンプS(J・G3)
タイセイドリーム
タイセイドリーム

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