蒸し暑さもぶっ飛ばす楽勝劇、タイセイスターリーがまずは1勝

タイセイスターリー

16年10/8(土)4回京都1日目5R 2歳新馬(芝1400m)

  • タイセイスターリー
  • (牡2、栗東・矢作厩舎)
  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スターアイル
  • 母父:Rock of Gibraltar

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単勝オッズ1.4倍と、他馬の追随を許さない圧倒的な支持を受けたタイセイスターリー。G1馬の兄、ミッキーアイルをも上廻る雄大な520キロを超える馬体。そしてレースセンスもまた素晴らしいもの。前を行く馬を悠々と追走して、直線では先に抜けでたブレイヴバローズを何もしないで交わしていく切れ味。省エネの勝ち方で、まずはデビュー戦勝利を収めた。

スタートは、大外のアウトスマートが飛び出す。やや外へ逃げ気味でもあったか。ニの脚ですぐに内からアイファーフドオーにブレイヴバローズが前に出る。すぐに外からタイセイスターリーが3番手へと取りつく。やや頭の高い走りながら、開幕週ならではの位置どりが出来るタイセイスターリー。前の2頭が並び加減で行くその後ろの1馬身後を、楽に追走する。
前半3ハロンを35.0でジンワリと行く流れ。坂の下りも軽快に流れる。4角ではさらに前へと出て、並び加減となるタイセイスターリー。ラスト300mで単騎先頭となったブレイヴバローズに、ただ1頭だけついて行った。

さすがに直線の半ばで先頭のブレイヴバローズに取りつく時には、タイセイスターリーを促した川田J。後ろとは離れていて、相手は前の馬の競馬。それもラスト200mを過ぎたあたりで、勝負ありの脚色となる。川田Jは、馬場内のオーロラビジョンで後続を確認する余裕まで見られた。手綱は何も動かず、ブレイヴバロンを交わしてのゴールであった。 11.4~11.5をほぼ馬なりで上がったタイセイスターリー。兄、ミッキーアイルはデビュー戦2着からの出世。この弟はすでに兄を越したのであろう…か。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。