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さあG1獲りだ!大魔神の秘蔵っ子・シュヴァルグランが重賞V2でG1制覇へ名乗り!
2016/11/6(日)

ここ3年の連対馬が後にG1で好走。昨年の勝ち馬ゴールドアクターを筆頭に出世レースとして、様変わりしつつあるアルゼンチン共和国杯(G2)。今年も虎視眈々と賞金加算を目論む素質馬たちが名を連ねたが、春の天皇賞で3番人気、宝塚記念で5番人気の支持を受けていたシュヴァルグラン(牡4、栗東・友道厩舎)が貫禄をみせた。
「ペースは速くならないだろうと見ていたので、好位につけようと思い、スタートは出して行きました。休み明けの分、気負っているところもありましたが、馬の後ろに入れて我慢してくれました」とはレース後の福永祐一騎手。
1周目のスタンド前は緩いペースの中で出していった分、幾らか折り合いに欠くシーンもあったが、次第に落ち着きを取り戻す。直線では外に進路をとり、ゴーサイン。追い出し始めたあたりはジリジリとした脚だったが、僚馬のヴォルシェーブにも並びかけられると、そこから反撃。ひと伸びをみせて先頭に踊り出ると、後方から追いすがるアルバートらの追撃を振り切った。
「直線で追い出した時の反応はそんなに良くなかったですね。休み明け、58キロもあったのでしょう。でも、加速がついてからはいい脚でしたし、着差以上に強かったです。妹に先を越されてしまいましたが、秋に期待していたので、G1で頑張りたいですね」と福永騎手。終わってみれば半馬身差の勝利も、そのレースぶりには納得の様子。大舞台での闘いに腕をぶした。
これで先日の秋華賞(ヴィブロス)に続き、同じ騎手・厩舎・馬主・母の子での重賞制覇。また、その姉のヴィルシーナを含め、3兄弟でのG1制覇に期待が高まる。「以前から言っていることですが、このお母さん(ハルーワスウィート)は父の良いところを出しますよね。見た目やタイプは違えど、どれも素晴らしい馬ばかり。頭が下がる思いです」と友道康夫調教師。ダービートレーナーも賛辞を惜しまなかった。
この勝利で、青写真通りにジャパンC、有馬記念と歩むことになる。もちろんこれまで以上のメンバーを敵にすることになるが、僅か通算18頭の所有ながらG1を3勝もしている佐々木主浩オーナーの強運ぶりならば、大きな夢を託したくなるところ。「チーム・シュヴァルグラン」の挑戦はまだまだ始まったばかりだ。
~アラカルト~
・1984年のグレード制導入後、ハンデ58kgでの同レース勝利は初めてのこと。ハンデ58.5kgのレジェンドテイオーが1988年に制しており、58kg以上では2頭目。
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