【シンザン記念】トラスト2つ目の重賞Vへ「馬群で我慢させることも教えたい」

シンザン記念(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、朝日杯FS5着のトラスト(牡3、栗東・中村均厩舎)は助手が騎乗してCWコースでの最終追い。6Fから80.8-65.2-50.9-37.9-12.0秒を計測。単走ながら一杯に追われ、自己ベストを2秒以上縮める抜群の好時計をマークした。

この馬を管理する中村均調教師は「間隔は詰まっているけど、調子は変わりなくきている。今週も折り合いはスムーズについていましたね。ただ、まだ調教と競馬では違う。前走はギリギリで折り合いはついていたけど、G1のペースというのもあったと思う。結果も求められる馬だけど、今後のことを考えたら、馬群に潜り込ませて我慢させるということも教えていきたい」とコメント。

札幌2歳Sはレース序盤からハナに立ってそのまま逃げ切り、地方所属馬として同レース13年ぶりの勝利を挙げた。果たして今回はどのような戦法をとるのか、レースのカギを握る存在だけに、注目度も高い。

千両賞2着のキョウヘイ(牡3、栗東・宮本厩舎)は助手を背に坂路に登場。4F52.5-39.0-25.8-13.1秒を馬なりでマークし、中1週でのローテーションでも余力十分の動きを見せた。

「間隔も詰まってるし、坂路でサッと。カリッとした気性だし、こういった調整パターンはいいんじゃないかな。前走は終い勝負でいい脚を使ってくれた。小倉2歳Sもそうだったように、現状はこのパターンが合っていそうです。ジョッキーも手の内に入れているし、重賞でどういった内容を見せてくれるか。状態もいいし、楽しみにしています」と宮本博調教師

前走は4コーナー14番手とほぼ最後方の位置取りから、直線でメンバー唯一34秒台の末脚で伸び、勝ち馬アルアインに迫った。マイル以下での決め手には自信アリの1頭だけに、展開向けば一気の台頭もあるか。