【NARグランプリ】ソルテが年度代表馬受賞 かしわ記念へ制覇へ意欲!

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2月2日(木)、地方競馬において優秀な成績をおさめた人馬が表彰されるNARグランプリ2016の受賞式が都内ホテルにて行われた。

5年連続売上増、昨年のJBCシリーズでは過去最高売上を更新するなど、日に日に地方競馬の注目度は高まっている。年度代表馬を受賞したのはさきたま杯(Jpn2)を制したソルテ。かしわ記念では、果敢な先行策でレースメイクすると、最後まで粘りある走りで2着に善戦。続く、さきたま杯ではG1馬ベストウォーリアやドリームバレンチの追撃をかわし、交流重賞初制覇を飾った。今後の予定は昨年制したフジノウェーブ記念を始動戦に、昨年2着の雪辱を果たすべく、かしわ記念へと進むプランが有力だという。

寺田新太郎調教師
「連勝のきっかけとなったのは攻め馬のローテーションを変えた事があるとおもいます。一昨年のフジノウェーブ記念の時にゲートでイレ込んでしまって、それまではそんな事なかったのですが、ちょっとイライラしていたようで。厩務員と話して変えてみようとなりました。

さきたま杯の時は心臓バクバクでした。ゴールの瞬間は感無量でした。JBCはちょっとキツイ内容で、進路も狭くなりました。いつものソルテではなくて、4角からスピードが落ちました。

1戦1戦大事にというのが目標です。斤量を背負ってしまうので、多くレースを使う事は出来ませんが、大事に使っていきたいなと思っています。個人的な目標は、もう一度かしわ記念にチャレンジしたいという思いがあります」

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▲吉原騎手とのコンビでさきたま杯を制したソルテ


吉原寛人騎手
「初めてソルテと出会った時は、それほど強い印象はなかったのですが、この馬走るよと言われました。デビュー戦の体重は450kgだったのですが、使っていくうちにどんどん増えまして、500kgを超えるようになりました。1戦1戦大事にというのが目標です。斤量を背負ってしまうので、多くレースを使う事は出来ませんが、大事に使っていきたいなと思っています。個人的な目標は、もう一度かしわ記念にチャレンジしたいという思いがあります。

始め乗せて頂いた時に、ひとつ勝ったらこの馬は変わるんじゃないかな思っていました。OP特別を勝った時から変わって来たという手応えはありましたし、重賞を一つ勝ったらガラリと変わりました。ひとつ足りななかったものが追加されたイメージでした。

かしわ記念ではGI馬ばかりのすごいメンバーの中で、その時の僕とソルテは負ける気がしないという信頼関係がありましたし、勝ちに行ったレースでした。コパノリッキーの強さには驚かされましたが、それでも最後まで食らいついてくれて、これで交流重賞を勝てるところまで来たと思ったので、その手応えを掴んだのは嬉しかったです。

さきたま杯はGI馬とは斤量差が少しあったので、得意の浦和で有利に進めていこうと思っていました。ソルテらしい強い競馬をしてくれて勝てたのは嬉しかったし、あれがソルテの強さだなという渾身のレースでした。 僕自身も南関東で乗せて頂いて、色々と制度が変わったりして、年度代表馬になるような馬にも乗せて頂けるまでになって、そういった面でも、この馬に出会えた事に感謝したいと思います。昨年は有力馬に乗せて頂いて、中央を撃破するぞという思いで、1年頑張ったのですが今年はその目標を叶えたいと思います」

(株)フロンティア・キリー代表桐谷茂オーナー
「頭を何度下げたか分からないくらい一生懸命走ってくれました。一時はなかなか勝てなくて苦労もしましたけども、5歳になって本格化して重賞を勝てるようになり、かしわ記念はぜひ勝ちたかったのですが、ユタカさんにうまく乗られて負けてしまいました(笑)。いつか勝てる時が来ると思うので、この賞に恥じないように、もう1年全力投球で走らせたいと思います。

まず3月8日のフジノウェーブ記念ですが、59キロを背負いますが、いい競馬が出来ると思います。そのあとはかしわ記念、さきたま杯というローテーションを考えています。何とかG1を獲らせて種馬になる箔を付けたいと思いますので、応援よろしくお願いします」


コパノリッキー

▲地方所属で札幌2歳Sを制したトラスト陣営

各賞の受賞馬は以下の通り。

・年度代表馬/4歳以上最優秀牡馬/最優秀短距離馬 
ソルテ(牡6、大井・寺田新厩舎)

・2歳最優秀牡馬
ローズジュレップ(牡3、北海道・田中淳厩舎)
ノルマンディーサラブレッドレーシング代表 岡田将一氏
「ローズシュレップは会員様の期待が大きくて、それがそのまま馬の力になっている実感があります。だからこそ、これからも飛躍して欲しいですね。浦和に移籍して、コーナーを増やして小回りで距離の面でも融通が効くようになればと期待しています。今後はヒヤシンスSが有力ですが、全日本2歳優駿で敗れたリエノテソーロとの再戦で胸をかりてどこまでやれるか楽しみです。ヒヤシンスS次第で今後が決まるし、南関のクラシック戦線を歩むために小久保厩舎にお願いしたので、会員様の多くの期待に応えられるようにと思っています」

・2歳最優秀牝馬
ピンクドッグウッド(牝2、愛知・川西毅厩舎)

・3歳最優秀牡馬
カツゲキキトキト(牡3、愛知・錦見勇厩舎)

・3歳最優秀牝馬
ミスミランダー(牝3、船橋・佐藤賢厩舎)

・4歳以上最優秀牝馬
トーコーヴィーナス(牝4、兵庫・吉行龍厩舎)

・ばんえい最優秀馬
フジダイビクトリー(牡8、ばんえい・金山明厩舎)

・最優秀ターフ馬
トラスト(牡2、川崎・河津裕厩舎)

・ダートクレート競走特別賞馬
コパノリッキー(牡6、栗東・村山厩舎)
小林祥晃オーナー
「ラブミーチャンの時とは違う喜びがありますね。ラブミーチャンの子どももデビューしますので今日は嬉しいですね。(コパノリッキーは)強い時と弱い時が極端ですから、皆さんにもご迷惑をお掛けしたかと思います(笑)。ホッコータルマエがG1・10勝の記録を持っていて、リッキーはあと2つなんですね。さっきユタカさんに「最低2つ勝ってね」とお願いしましたので、今年は何とかG1を2つ勝ちたいと思います」

・特別表彰馬
メイセイオペライナリワン

コパノリッキー

▲ダートグレート競走特別賞を受賞したコパノリッキー陣営

※馬齢、厩舎は2016年終了時点を表記。