2/13(土)の東京競馬場

トピックス

●調教師転身の角田晃一騎手が最終レースで勝利。

東京開催3週目、最終レースはダンツクリスエスが2.32.5のタイムでダート2400mを逃げ切った。
手綱を取った角田晃一騎手は、今年調教師試験に合格し、今月一杯でジョッキー生活にピリオドを打つ。
悪天候にもかかわらず、レース後のウィナーズサークルには角田騎手にサインを求めるファンの人垣が出来ていた。

検量室に戻った角田騎手は「ズルい馬で本気を出していませんが、今日は上手く行けました。手応えはありませんでしたが、渋太さを生かせました。逃げた方が良いですね」とレースを振り返り「(厩舎)開業資金を稼がないとね」と報道陣を笑わせた。

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●メインのバレンタインステークスは後藤騎手騎乗のゲイルスパーキーが優勝。

土曜メインのバレンタインステークス(芝1400m)は、ゲイルスパーキーが直線内から抜け出し、伸びたダイシングロウにクビ差先着した。

レース後、後藤騎手
「ここ2戦、馬に行く気を出させようと、少し前に行かせるようなレースをして来ました。その効果が出て、今日は自然に反応してくれましたね。4コーナーも手応え良くスムーズに回れましたし、片側だけにチークピーシズを付けた事も含めて、全部が上手く行きました」とレースを振り返り、会心の表情を浮かべた。
周辺の騎手から「声が弾んでいる」と冷やかされながらのレース回顧となった。

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●3歳馬によるダート戦、第2レースの新馬戦はスギノリバースが優勝。

第2レースの3歳新馬戦(ダート1300m)は、伊藤工真騎手騎乗のスギノリバースが直線鋭く伸び、デビュー戦を白星で飾った。

レース後、伊藤工騎手は「パドックで気合いも乗っていましたし、スタートからも行く気だったのでそのまま流れに乗りました。攻め馬でもそうですけど、最後の直線で抜け出したあと気を抜く面がありますので、それが解消すればもっと安定してくると思います」とコメントし、今後の課題をあげた。

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続く第3レースの3歳未勝利戦(ダート1600m)を勝ったスペースウォッチも、気性面で課題が残る一頭だ。
「能力はありますが、まだ性格が子供ですね。ジョッキーが2度目の騎乗で、上手くなだめてくれたので勝てました。着差以上に余裕はありますが、もっと上で通用するには気持ちが成長して欲しいですね」と同馬を管理する戸田調教師は語る。
数々の重賞ウィナーを育てた師が認める高い能力を持つだけに、今後の成長を期待したい。

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また第6レースの3歳500万下(ダート1400m)では、ノボクンが内から抜け出して差し切り勝ちを決めた。
鞍上の大庭騎手は、レース後
「何とか前が開いてくれて良かったです。馬も動いていましたし、直線でも良く伸びてくれたので、僕は誘導しただけでした」と、パートナーの力を称えた。
デビューから4戦連続で東京ダート1400mを使われてきているが
「馬自体が東京の1400mにバッチリ合っている感じですが、競馬を覚えれば長い距離でも大丈夫だと思います」と大庭騎手が語るように、舞台が替わっても活躍が期待できそうだ。

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●素質馬が揃った第7レースの3歳500万下はペルーサが勝利。

ベゴニア賞2着のヒシカツジェームス、京成杯で出遅れながらも入着を果たしたブルーグラス、初戦の勝ちっぷりに見どころのあったロジサイレンスなどが顔を揃えた第7レースの3歳500万下(芝2000m)は、横山典弘騎手騎乗のペルーサがブルーグラスの追撃を振り切って2連勝をおさめた。

レース後、横山典騎手は「中間、稽古に何回か乗って感触が良かったので期待していました。スタートも上手く切れましたし、直線ではスタンドを気にしてモタれる面がありましたが特に問題はありません。後ろが来ればしっかり伸びるし、期待通りの競馬でした。先が楽しみです」とコメント。
名門・藤沢和厩舎から、また楽しみな馬が出てきた。

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第4レースの3歳未勝利(芝1400m)は、初めての芝出走となったエムオーハンズが逃げ切り勝ちをおさめた。

レース後、鞍上の吉田豊騎手は「初めて乗りましたけど、先生からは「出たら行っていいよ」と言われていたので、スタート次第だと思っていました。スタートも上手く出て、内枠だったので主張したらみんな引いてくれたので、いい形で逃げられました。仕掛けた時も反応してくれましたね。フットワークが柔らかくトビが大きいし、パワータイプではないので芝の方が良いと思います」と語った。
同馬を管理する鹿戸雄一調教師も「抑えて行っても味が無いので、芝に替えて前へ行ってもらいました。ジョッキーも上手く乗ってくれました。馬が丈夫になったのが一番ですね」と、喜びの表情を浮かべた。

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第5レースの3歳未勝利(芝1800m)は、ゲームマエストロが直線で鋭く伸びて快勝。
2着馬フェイルノートに騎乗した後藤騎手が「我慢して追い出しましたが、相手がビュンと脚を使いました」と語るように、切れ味の差が出たようだ。

勝利ジョッキーの田中勝騎手
「前走よりも落ち着いていました。スタートも普通に出ましたし、今日は流れに乗れましたね」と笑顔でレースを振り返った。

気になる次走に関して、管理調教師の宗像師は「テンションが上がっていそうですし、若干ソエもあるので今後は未定です」と慎重な構えを見せた。

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