【桜花賞】ライジングリーズン奥村武師「大きなタイトルを持って帰ってきたい」

ライジングリーズン

5日、桜花賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、アネモネS1着のライジングリーズン(牝3、美浦・奥村武厩舎)は、丸田恭介騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F69.1-53.9-39.5-13.1秒をマークした。

【奥村武調教師のコメント】
「クラシックだからといって特に意識はしていませんし、順調に送り出したいと思っています。1週前追い切りでしっかり負荷をかけていて今週は輸送がありますが、今日は長い距離を良いペースでやっています。中3週になりますが、思い描いていた通りにきています。これまでは体質の弱さがありましたが、今は堪えることなく順調にきています。この馬の良さは、スピードの持続力があって長く脚を使えることと、馬場が緩くてもしっかり走れることだと思います。テンションが上がりやすいところがあるので、いつもと違う環境で長くいるよりも落ち着いていられる美浦にギリギリまでいた方が良いと思って前日輸送を予定しています。これまで1回しか負けていませんし、今回も良い競馬をして大きなタイトルを持って帰ってきたいです」

【丸田恭介騎手のコメント】
「新馬から続けて乗せていただいている馬で、こういう舞台に挑戦できるので楽しみです。先週の追い切りから乗せていただいて感触の良さが伝わってきましたし、今週はソフトな馬なり調整でしたが動きは良かったです。デビュー戦のときはもっと前向きな感じで前半から勢い良くいくかと思っていましたが、上手に走ってくれました。今も競馬が上手なところは変わりません。今回は阪神のマイルで、良績を残した中山マイルとコース形態が違って直線も長いですし前半の流れも違うので、考えて乗りたいです。G1を戦ってきた馬たちと走っていないので相手関係は未知数ですが、チャレンジャーの気持ちでこの馬らしい競馬をしたいです」

前走、クイーンC2着のアエロリット(牝3、美浦・菊沢厩舎)は、菊沢隆徳調教師を背に坂路コースで追われ、4F54.0-39.5-25.9-12.8秒をマークした。

【菊沢隆徳調教師のコメント】
「前走は、この馬のポテンシャルに驚かされましたしよく頑張ってくれたと思います。前走後はノーザンファーム天栄に放牧に出して、疲れを取ってから約3ヶ月前に帰厩させました。この中間は、前走で負けたことの反省を踏まえていろいろなことをやっていますが、これまでとは違って先週までトラックをメインに調整してきました。馬もそれによく応えてくれましたし、順調にきています。今日の追い切りは、北馬場で十分ウォーミングアップをしてリラックスした雰囲気でやれました。前に馬を置いて、ムキにならずに人間の指示に従うかどうかを見ましたが、穏やかで良い稽古が出来ました。走りも良い感じでしたし、現状では満足のいく仕上がりで競馬に臨めるかと思います。

今回は、阪神までの輸送をどのようにクリアするかがカギになりますね。ただ先日の雷のときでも大人しかったですし、これまでの4戦は競馬場までの輸送でイレ込んでいないので、それほど心配はしていません。要所要所でスイッチが入るところがあるので、スイッチを入れないようにして調整を進めています。競馬に行って、最後の直線でスイッチが入ればいいと思います。G1で素晴らしいメンバーが揃っていますが、この馬も底を見せていないので挑戦者の気持ちで良い競馬が出来ればと思います」

アエロリット