【桜花賞】快速レーヌミノル「前走時はあくまでトライアル仕様」

5日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、フィリーズR2着のレーヌミノル(牝3、栗東・本田厩舎)は、今回初コンビを組む池添謙一騎手が先週に続いて手綱をとり、CWコースで6F83.2-68.5-52.4-37.8-12.1秒を馬なりでマークした。

「先週にいっぱいに追い切ってあるし、今週はそんなに強い調教はいらないから。前走時はあくまでトライアル仕様。今回ほど1週前に攻め込んでいなかったからね。ここまでは思い描いたとおりにきている。競馬で自分からガーッとハミをとって行くようなことはないし、距離の心配はしていないよ。2週連続でジョッキーにも跨ってもらってるし、乗り方ひとつだよ」と本田優調教師。デビューから2連勝した小倉2歳Sから勝ち星に見放されているが、その後のレース内容からも世代トップクラスのポジションにいるのは間違いない1頭。大一番に強い鞍上で反撃があるか注目される。

前走、チューリップ賞7着のアロンザモナ(牝3、栗東・西浦厩舎)は、CWコースで幸英明騎手を背に3歳未勝利のボリードを0.5秒追走。終始楽な手応えでパートナーと鼻面を揃えてフィニッシュ。タイムは5F-71.1-53.6-39.3-11.5秒でリラックスに重きを置いた調整で締めくくった。

手綱をとった幸騎手は「先週にもしっかり追ってあるし、今週は半マイルからサッと反応を確かめる程度でやりました。いい動きでしたよ。前走も馬の状態はすごく良かったんです。返し馬もそうだし、レースも4角までは手応えもしっかりありましたから。ただ、追ってからが案外で……。敗因が掴みきれていないところはありますが、力を出し切らせてあげたいですね」と前走の内容に不満を残すも、仕上がり自体は納得の様子。高松宮記念でセイウンコウセイをG1初勝利に導いた手腕に期待がかかる。