【NHKマイルC】アエロリット菊沢師「今のアエロリットにとって適性のある舞台」

アエロリット

3日、NHKマイルC(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、桜花賞5着のアエロリット(牝3、美浦・菊沢厩舎)は、菊沢隆徳調教師を背に坂路コースで追われ、4F53.5-38.8-25.0-12.1秒をマークした。

【菊沢隆徳調教師のコメント】
「前走はタフな馬場状態でしたし、G1でタフな競馬だったと思います。初めての長距離輸送など心配な点もありましたが、最後もしっかり伸びて上位争いに加わりましたし、5着とはいえ中身のある競馬が出来たと思います。血統面やこの馬の走りなどを考えて、オーナーと相談してここを使うことに決めました。前走後はノーザンファーム天栄に放牧に出して、向こうでケアをしてもらってから帰厩しました。桜花賞の疲れが取れて体も締まってシャープになりましたし、十分戦えるのではないかと思っています。今朝は北馬場で十分ウォーミングアップをして心も体も出来ていましたし、追い切り自体は馬が気持ち良く走れることに主眼を置いて調整しました。時計の割りに動きに余裕がありましたし、厩舎に帰るときも息は乱れていませんでした。

デビュー戦とクイーンカップで好走していますし、広々とした左回りのコース形態は今のアエロリットにとって適性のある舞台かと思います。相手関係はやってみないと分かりませんが、クイーンカップのときに速い時計で走っていますし、牝馬の割りには体もしっかりしていて気性も前向きなので牡馬相手でも大丈夫だろうと思っています。落ち着いて返し馬をして、レースでも折り合いをつけて上手く馬群を捌ければいいなと思います。デビュー戦しか勝たせてもらっていませんが、それ以外は善戦していますし今回も応援をよろしくお願いします」

前走、スプリングS6着のエトルディーニュ(牡3、美浦・小桧山厩舎)は、柴山雄一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F85.9-70.0-54.4-40.5-12.9秒をマークした。

※同馬は抽選対象。土曜東京11レース・プリンシパルSにも登録。

【小桧山悟調教師のコメント】
「前走後は皐月賞を使わずここ1本に絞って普通に出られるかと思っていましたが、抽選になってしまいました。気分は重いですが、馬は重くありませんよ。先週は馬が立派な感じがあったのでしっかりやりました。今日は馬なりで良い動きでしたし、思った通りに体が絞れていたのではないかと思います。最近は相手がどんどん強くなっていますが、馬に心配なところがないことが1番です。プリンシパルSにも登録していますが、2000は少し長い気がするので何とかマイルカップに出たいですね」

エトルディーニュ

左がエトルディーニュ

前走、橘S1着のディバインコード(牡3、美浦・栗田博厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F85.3-69.2-53.3-39.0-12.2秒をマークした。

【栗田博憲調教師のコメント】
「これまで強い相手と戦ってきていましたし、前走で勝ってくれて良かったです。レース直後は馬体の回復に努めて、良い状態に戻りました。中一週ということで今日は反応を確かめて息を整える程度の内容でしたが、満足のいく追い切りでした。まずまずの反応をしてくれましたし、あとは本番でどのくらい頑張ってくれるか見てみたいです。まだ未完成な部分があるなかで、これまでよく頑張ってくれていると思います。良い意味で馬体も成長してくれていますし、秋頃にはもっと重量感を増してくれるのではないかと思っています。気の小さいところはありますが、その反面それだけ反応が良いというところはこの馬のセールスポイントかと思います。東京マイルはごまかしのきかないレースになりますし、そのなかで正攻法で競馬をして今持っている力でどこまで通用するか、どんなレースをしてくれるか楽しみにしています」

ディバインコード