【安田記念】ロゴタイプ連覇ならず2着惜敗 田辺「あれで勝てないとは…」

ロゴタイプ

●6月4日(日) 3回東京2日目11R 第67回安田記念(G1)

連覇にあと一歩、届かなかった。昨年の覇者ロゴタイプ(牡7、美浦・田中剛厩舎)は、逃げ切り再現を狙って果敢に先頭に立つ競馬。直線では後続を突き放して懸命に粘ったが、ゴール直前でサトノアラジンにクビ差かわされた。

7歳ながら衰えを知らず、8番人気の低評価を覆す好走。田辺裕信騎手は「あれで勝てないとは…勝った馬が強いね」と相手の切れ味に脱帽した。

レース内容については「スタートが上手ですし、ハナを主張しました。他馬も行く気を見せなかった。自分の競馬はできましたよ。負けはしましたが、調教から調子は良かったです。去年とは馬場状態も違いますしね。敗れはしましたが、自分の競馬は出来ましたね。調教の段階からもコメントしていた通り、調子は良かったですよ。時計の速い中で頑張ってくれました」とパートナーの健闘をたたえた。

管理する田中剛調教師は2着に敗れたものの、強いレースを見せたことに対し、満足そうな表情で話す。「7歳になっても進化を続けてくれています。時計も詰まっていますしね。負けはしましたが、小さい頃から走ると自分が信じてきたことが証明出来てうれしいです」とレース内容には納得の様子。

マイラーとしての地位を確立し、再度G1頂点の期待がかかる。「今後は馬の様子を見ながら、海外も視野に入れて考えたいですね。僕にとって夢を与えてくれる馬。G1に出れることさえ簡単じゃないのにね」とロゴタイプに対する感謝の気持ちを語る表情が印象的だった。 連覇こそなしえなかったものの、17頭を引き連れての高速決着で負けて強しの内容。秋にリベンジとなるか、ロゴタイプの進化から目が離せない。