【北九州記念】ファインニードル順調「時計の速い勝負になっても対応できる」

水無月Sを好時計で快勝したファインニードル

水無月Sを好時計で快勝したファインニードル

16日、北九州記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、水無月S1着のファインニードル(牡4、栗東・高橋忠厩舎)は、助手が手綱をとって坂路へ。馬の気分に任せたゆったりした入りから徐々にピッチを上げ、終い軽く気合を付けると、キビキビとしたフットワークで登坂。4F54.9-39.3ー24.6-11.8秒を叩き出した。

「けさはおしまい重点で。いい動きをしていましたよ。タイレコード駆けした反動もなさそうだし、暑さでバテもきてない。ホント、順調にきています。前走をあの時計で走れているだし、時計の速い勝負になっても対応できるはず。うまく溜めを作って末脚を使わせたい」と、昨年のシンザン記念以来となる2度目の重賞挑戦に鵜木調教助手のトーンも高い。

前走、アイビスSD6着のラインスピリット(牡6、栗東・松永昌厩舎)は、森一馬騎手を背に坂路で終いを伸ばす最終調整。鞍上がゴーサインを出すと力強いフットワークで駆け上がり、4F54.6-39.3-25.2-12.4秒を計時した。

松永昌博調教師は「こないだは内枠の分だろうな。差のない競馬はしてくれたけど、ちょっと力を出し切ったって感じじゃなかったから。1200mに戻ってレースはやりやすくなる。調子もいいし、良馬場なら見直せると思うよ」と距離延長での巻き返しに気合十分。過去、他の騎手から森騎手に乗り替わった時の成績が3戦2勝、2着1回。岩田騎手から乗り替わりとなるこのレースは要注目だ。

距離延長で巻き返しを期すラインスピリット

距離延長で巻き返しを期すラインスピリット

前走、豊明S1着のツィンクルソード(牡6、栗東・松永昌厩舎)は、森一馬騎手(レースでは小牧太騎手が騎乗予定)を背に坂路で4F54.7-39.9-26.3-13.2秒をマーク。

攻め駆けしないタイプで、時計自体は目立たないが、松永昌博調教師は「こっちも好調をキープしてる。2、3歳時は1200mでも折り合いを欠くところがあったけど、そういった面が徐々に改善してきてる。その辺が結果にもつながってるんだろうね。小回り1200mも競馬はしやすいと思う。ここも頑張って欲しいね」と好調をアピールした。