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【札幌記念】12年ぶりの札幌重賞V サクラアンプルール蛯名「地元で勝てて良かった」
2017/8/20(日)
昨年の覇者ネオリアリズムの回避は残念だったが、秋の大舞台を睨んで楽しみなメンバーが揃った夏競馬唯一のG2札幌記念。人気はG1で好走した実績を持つヤマカツエース、エアスピネル、サウンズオブアース、そして“マジックマン”ことJ.モレイラ騎手騎乗のマウントロブソンが集めたが、それらを退けて6番人気の伏兵サクラアンプルール(牡6、美浦・金成厩舎)が嬉しい重賞初制覇を飾った。
「前走は久々の感じもあって馬が大人し過ぎましたが、今日は返し馬のときから気持ちが入っていて気配が一変していました。速い馬が2頭いたのでそれらを見ながら、好枠を生かしてあまり後ろ過ぎない位置からジワッといければ良いと思っていました」と蛯名正義騎手が話す通り、平均ペースで流れた道中はヤマカツエース、エアスピネルらを見ながら中団のインでジッと我慢。3コーナーでヤマカツエースが動いていくと、それをターゲットに進路を外へ。5頭が並んだ直線入口ではエアスピネルも真ん中にいたが、それらをアッという間に交わして残り200mで一気に先頭に立つと、伸びを欠くヤマカツエース、エアスピネルを尻目に12頭を従えてゴールへ入った。
「手応えも十分でしたし、一気に加速してくれたのでこれならと思いました。気持ち早めに抜け出したので馬が遊び気味でしたし、何とか凌いでほしいなと思いました。自分自身、滞在で北海道シリーズに参戦するのは12年振りですし、地元で重賞を勝てて良かったです。これからも頑張りますので、応援してください」と今年2つ目の重賞制覇に笑顔がこぼれた蛯名騎手。
間もなく6歳の秋となるが、キャリアはまだ20戦。門別に移籍して初勝利を挙げ、中央へ再転入後も無理せず間隔を開けながら重賞ウイナーに上り詰めた。G1初挑戦となった大阪杯こそ13着と苦杯を喫したが、2着に入った中山記念では、G1を2勝しているロゴタイプ、次走でドバイターフを勝つヴィブロスに先着。秋は兄のサクラメガワンダーが果たせなかったG1制覇の期待がかかる。
プレゼンターの柳楽優弥さんと笑顔で握手する蛯名正義騎手
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