【セントウルS】ダンスディレクター好仕上がり「去年と今年は調整過程が違う」

6日、セントウルS(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

1月のシルクロードS1着以来の久々となるダンスディレクター(牡7、栗東・笹田厩舎)は、坂路で助手を背に4F52.8-38.6-25.5-12.6秒のタイムで1馬身先着。シルクロードSから高松宮記念を回避して、このセントウルSが秋初戦というのは昨年と同じローテーションだが、笹田和秀調教師は「追い切り? 馬場が悪かったのもあるけど、休み明けって感じはあるね。ただ、同じ休み明けでも去年と今年は調整過程が違うし、今回の方がいいと思う」と一定の手応えは感じている様子。

「あとはスタート。できれば偶数番号が欲しいね。この距離はスタートが肝心だから」と師は偶数番を希望したが、7勝のうち6勝が奇数番での勝利。どんな展開でも対応出来る器用さもあり、しっかり力を出し切れば当然上位争いに食い込んできそうだ。

前走、北九州記念6着のアルティマブラッド(牝5、栗東・音無厩舎)は、元々攻め駆けするタイプではあるが、バネの利いたフットワークで坂路4F51.4-37.7-24.6-12.3秒の好時計をマーク。夏の疲れどころか、更に迫力を増してきた印象を受ける。

手綱をとった藤岡康太騎手も「いい動きでしたよ。いい頃は前向きさがあると聞いていましたが、けさもそんな感じでした。おしまいまでしっかり動けていたし、良かったと思います。先行する形で頑張っているレースがイメージであります。坂路でこれだけ動けるんだし、坂のある阪神も問題ないんじゃないでしょうか」と一発をうかがっている。