トピックスTopics
【スプリンターズS】再び上昇メラグラーナ「状態の良さを肌で感じている」
2017/9/27(水)
27日、スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
前走、セントウルS4着のメラグラーナ(牝5、栗東・池添学厩舎)は、大下智騎手(レースでは戸崎圭太騎手が騎乗予定)を背にラストを伸ばす攻めで4F53.5-38.2-24.5-12.3秒でフィニッシュ。初重賞制覇となったオーシャンSのあと、高松宮記念、CBC賞とともに10着と敗れたが、セントウルSは上がり3F32.4秒の豪脚で差のない4着。中間の気配からも、これが本来の姿といっていいだろう。
池添学調教師も「前走後からここまで、レースを使ってシッカリと上積みもありますし、状態の良さを肌で感じている」と確かな手応えを掴んでおり、厩舎に初勝利、初重賞Vをもたらした孝行娘が3戦3勝の中山でG1初Vへ挑む。
追い切り後、管理する池添学調教師の一問一答は以下の通り。
●前哨戦を好内容でクリアして更に楽しみに
-:いよいよG1ですね。まずはG1を迎えるにあたって前哨戦のセントウルSから伺いたいのですが、どういうふうに受け止めていますか?
池添学調教師:その前2走で惨敗が続いていたので、メンタル面なのか、もしくは馬場の影響なのか、自分の中で半信半疑だったのですが、いい走りをしてくれたので、前2走の惨敗は馬場の影響があったのかと。
-:その前の馬場というのは、中京での2戦となります。ちょっと馬場が合いませんでしたか?
池:直前に結構雨が降りまして、精神的にキックバックを食らったりするとモロい面がでるので、それが影響したのではないかと思っています。
-:そして前走のセントウルS。勝ち馬からはコンマ2秒で2着馬とはほとんど差がありませんでした。
池:終いはシッカリと脚を使えましたし、直線で進路を迷った分もあったので2着には届きませんでしたが、ここを使ってもっと良くなるという手応えはあったので、恥ずかしい競馬をしないで良かったと思います。
-:「これならG1で戦える」そんな気持ちでしょうか?
池:状態面は決して完璧ではなく、1回叩いて良くなるという手応えはあったので、更に楽しみになりました。
-:先週、CWで追いました。
池:前走、ちょっとコーナーで内にササるところがあったので、その辺の確認をしたかったので3頭併せで。馬も元気一杯だったので、単走にしようかと思ったのですが、併せ馬で気合を付ける程度で。時計は終いだけだったですけど、動きは申し分なかったです。
-:それを受けて今週は坂路での調教。
池:オーバーワークだけを気を付けて、いつものパターンで。騎乗してくれた大下くんには何も支持を出さず、「いつもの感じで」という支持でした。
-:時計云々ではなく内容的にはどうですか?
池:弾むようなキャンターをしていましたし、時計も「やればいくらでも出る」と言っていたので、その辺の折り合いとオーバーワークに気を付けて、気分良く走らせてもらいました。
-:メラグラーナという馬はデビュー時から順調ではありましたが、特に去年の夏あたりから急成長してきた、そんなイメージがあるのですが。
池:千二に使い出したのと、終いを生かす競馬をしてから、メキメキと力を付けてきて、去年のセプテンバーSで勝った後に福永騎手が「来年のスプリンターズSが楽しみ」と言ってくれたので、ここを目標に調整して来れたと思います。
-:そのあたりから、やはりスプリンターの適性があると。
池:距離的には今の脚質ならマイルまではこなせると思いますが、本来はスプリンターなのかなと思います。
-:この馬はオーシャンSを勝っていますが、特に中山で相性がいいじゃないでしょうか?
池:中山は3戦3勝なので。大跳びで広いコースの方がいいかなと自分の中では思っていたのですが、道中でブレーキをかけると立て直すのに時間が掛かるので、その辺、中山コースだと早めに進路を確保して外を回してくれるので、そこが合っているのではないかと思います。
-:このG1の舞台というのは大きな目標だと思いますが?
池:そうですね。でも僕が気負っても仕方ないので(笑)。
●思い入れの深い馬で2度目のG1挑戦
-:メラグラーナは厩舎にとって開業初勝利の馬でもありますし、初重賞の馬でもありますよね?
池:自分の中では厩舎を開業する前から自分自身が世話をしたので、思い入れは本当に深い馬ですね。
-:改めてデビュー戦からここまでの過程で、着実に上がってきている?
池:もちろん南半球産馬ということで、体の成長はもちろんですが、精神面の成長もシッカリしてきました。デビュー当初は体が弱くて数を使えず、カイ食いもあまり良くないと。その辺が全て解消されて本格化したなという手応えはあります。
-:5歳秋ではありますが、南半球産の分、もうちょっと若い。そんなイメージでしょうか?
池:半年遅いので。
-:条件が付くとすれば、やはり良馬場でやりたい?
池:過去のレースぶりを見ても、良馬場ですね。良馬場を望みます。
-:その他に条件が付く部分は?
池:馬込みでゴチャつくのだけは避けたいですが、ペースも速くなると思うので、後ろからの競馬になると思いますが、ジョッキーも百戦錬磨ですし、うまく捌いてきてくれると思います。
-:G1スプリンターズを迎えるにあたって、楽しみと心配どちらの方が大きいですか?
池:両方大きいですね。でも無事にレースを終えて厩舎に戻ってきてくれれば、それで十分です。
-:スプリンターズSに向けて、今回の抱負をお願いします。
池:前走後からここまで、レースを使ってシッカリと上積みもありますし、状態の良さを肌で感じているので、当日天気が良くて、皆さんに競馬場に足を運んで応援していただければ幸いです。
関連記事
- すべて
- 攻略レポート
- レース
- トピックス
- インタビュー
- 2024/11/24(日) 【ジャパンカップ】世界よ、これが日本競馬だ!武豊&ドウデュースが堂々優勝!
- 2024/11/24(日) 【京阪杯】ようやく届いた悲願のタイトル!ビッグシーザーが重賞初制覇
- 2024/11/24(日) 【チャンピオンズC】出走馬格付けバトル!王者レモンポップに忍び寄る伏兵の影
- 2024/11/23(土) 【京都2歳S】藤田晋オーナー連覇!エリキングが無敗の3連勝で重賞初V
- 2024/11/24(日) 【ジャパンカップ】マイルCSを当てた元ジョッキーが推すのはあのG1馬!
- 2024/11/23(土) 【ジャパンカップ】武豊ドウデュースに球界から強力援軍!業界を超えた「レジェンドタッグ」結成馬券
- 2024/11/22(金) マブダチ戸崎圭太(≧∀≦)!!【高田潤コラム】
- 2024/11/22(金) JCの騎乗は叶わずも東京最終週は16鞍の騎乗!【戸崎圭太コラム】