【スプリンターズS】レッツゴードンキ岩田「スムーズな追い切りができた」

レッツゴードンキ

27日、スプリンターズS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、ヴィクトリアM11着のレッツゴードンキ(牝5、栗東・梅田智厩舎)は、岩田康誠騎手が騎乗して単走、終い強めに追われて坂路4F54.4-38.6-24.6-11.8秒で登坂。素軽いフットワークが目を引いた。

昨年のこのレースでは上がり最速のタイムをマークしたものの、スタートで後手を踏んだのが最後まで響いて消化不良の9着。勝ったレッドファルクスとはわずか0.2秒差だっただけに、3週連続で追い切りに跨がった鞍上のここにかける思いも並々ならぬものがある。桜花賞以来となる2つ目のG1タイトルへ、鞍上がどんな作戦を選択するかも大いに注目される。

追い切り後、岩田康誠騎手の一問一答は以下の通り。

●休養効果でボリュームアップ

-:おはようございます。久しぶりに愛馬とG1に跨ることになります。

岩田康誠騎手:はい、春以来なんで何とか結果を残したいです。

-:春以来にレッツゴードンキをご覧になったかと思いますが、体を含めてどんな感じだったでしょう。

岩:先週馬場で負担をかけて、今日追い切らせてもらったんですが、折り合いもスムーズで、タイム云々よりもすごく馬体もふくれていい動きだったと思います。

-:そのあたりを順にうかがっていきたいんですけれども、先週はCWを長めでした。

岩:けっこう掛かってしまって上がりがかかってしまったんですが、そのぶん、息ができたんじゃないかなと思います。

-:やはり先週あたりは久しぶりというんでしょうか、そういう条件みたいなものもあったんでしょうか。

岩:そうですね、まだ少し馬体的にも筋肉が春と違って落ちてるかと思ってたんですが、今日馬に乗ったらけっこうふくらんでいたんで、安心しました。

レッツゴードンキ

志願の調教騎乗となった水曜日の最終追い切り

-:今日の坂路の調教は、岩田さんが希望してというところもあったんでしょうか。

岩:いえ、最後は僕も乗りたかったので、先生と相談しました。

-:そうすると、今聞いたところでは、乗って良かったかなと。

岩:そうですね、はい。次もありますし、スムーズな追い切りができたと思います。

-:課題というのは、やはり折り合いということになりますか?

岩:1200mなんでね、多少は枠順次第で思い切ったレースもありかと思いますし、スムーズなレースができたら、本当にいい脚を使ってくれると思います。

●一瞬の脚は中山向き

-:この馬は岩田さんの手で桜花賞を勝ったんですが、その後スプリント路線でもいい競馬を続けています。

岩:後ろから行ったり色んな競馬をしていますが、本当にまだワンギアあるかなと思うので、それを引き出してレースをしたいなと思います。

-:本当に、岩田さんもこの馬に関しては色々と試しているなという印象を受けるんですが。

岩:けっこう気性が勝っている馬なので、上がり勝負というレースになると思うんでけども、ゲートを出てみなければわからないので、いいレースができればいいと思います。

-:特に春の高松宮記念、ものすごい追い上げを見せましたね。

岩:そうですね、あの馬場で33秒台の脚が使えたので、そういう脚があるので中山のコースも合っていると思いますし、頑張りたいと思います。

-:中山のスプリンターズSでいいますと、去年も戦ったんですが着順は別にして、着差はそんなにありませんでしたよね。

岩:そうですね、ちょっと馬群の中に入ってしまったんで、それを除けばまだ脚は残っていたと思います。

-:このレッツゴードンキ関係者にとって2つ目のG1、特に古馬のG1のタイトルというのは悲願ではないかと思いますが。

岩:それだけの能力はある馬なので、頑張りたいと思います。

-:実戦にいってあと少し足りないところがあるとしたら、岩田さんのなかではどのようなあたりと思っていらっしゃいますか?2着がけっこう多いですが…。

岩:よく頑張っているんですが…、運もそうですし、いろんな面がうまいことハマれば、勝てる力はあると思います。

-:G1にはその“運”というのも必要になりますね。

岩:そうですね、はい。

-:あらためまして、この秋最初のG1競走になりますこのスプリンターズS、レッツゴードンキで挑む岩田さん、抱負の方をお願いします。

岩:はい、ベストを尽くして頑張ります。応援よろしくお願いします。