【秋華賞】岩田ファンディーナ逆襲へ「反応は良かった。このひと追いで仕上がる」

岩田康誠

ひと叩きの上積みに
期待を寄せる岩田騎手

12日、秋華賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、ファンディーナ(牝3、栗東・高野厩舎)に騎乗する岩田康誠騎手の一問一答は以下の通り。

●ローズSは「全然反応できなかった」

-:まず前走のローズSのレースから振り返っていただいてよろしいですか?

岩田康誠騎手:はい、スムーズなレースができたんですが、直線に向いて反応はしたんですけど、もう上がりでラスト300mくらいで止まってしまったんですけどね……。ちょっと息切れしたのかなと思います。

-:体重もプラス22キロという感じでしたけれども、ローズSで乗った時の印象はどうでしたか?

岩:本当に春に比べてひと回りも成長して、すごく馬体が戻ったかなと思ったんですけど、ちょっと動ききれなかったかなとは思います。

-:ファンディーナの本来の力は出せなかったという感じでしょうか。

岩:そうですね、(本来は)あれから伸びる馬なんですけどね。全然反応できなかったという感じです。

-:岩田騎手ご自身は、ローズSの敗因というのはどういうところに考えていらっしゃるでしょうか。

岩:リラックスして走ったんですけどね……。息が保たなかったということだと思います。

-:この秋華賞に向けては先週、今週と調教に跨がられましたけども、まず先週、1週前は栗東の坂路で併走で55秒7、そして12秒4というタイムが出ましたけれども、その反応と感触を教えていただいてよろしいですか?

岩:反応は良かったですね、ちょっと遅かったんですけどね。今週CWでできたんで。負担をかけられたかなと思います。

-:今週の調教の意図、狙いというのはどういう風に聞いてらっしゃったんですか?

岩:CWでやるということで、長めからできたかなとは思います。

ファンディーナ 岩田康誠

-:水曜日に追われて、最後1Fも11秒9という非常にいいタイムが出ていますが。

岩:そうですね、馬場もちょっと遅かったんで、悪かったんですけどね。いい時計が出たかなと思います。

-:体に伝わってくる動きであるとかバネであるとか、そのあたりはどうでしたか?

岩:良かったと思いますし、最後にその週にけっこう負担をかけられたので、レースに繋がってくるんじゃないかなと思います。

-:どうでしょう、ローズSの時と比べて、ファンディーナが良くなったという部分はあるんでしょうか?

岩:息自体も保つと思いますし、このひと追いで仕上がってくれているんじゃないかなと思います。

●状態は前走以上!パートナーを信じて臨む

-:京都の芝2000mというコースですけれども、ファンディーナにとってはどうでしょうか?

岩:京都も勝っていますし、どういう競馬でもできますし先行力があるので、自信を持って頑張りたいと思います。

-:春には皐月賞にも挑戦しましたが、今回相手関係をご覧になって、いかがですか?

岩:そうですね、G1馬もいますし、強豪が揃っているので、それに負けないようにレースをしたいなと思います。

-:春先には、名牝になる器という言葉もありましたが、その思いというのは今も変わりませんか?

岩:凄い力を秘めている馬なので、何とか最後の一冠にチャレンジできるんで、いいレースをしたいなと思います。

-:まだその力を秘めていると。

岩:そうですね、はい。そういう素材を持っている馬なので。

-:岩田騎手が一番評価されている素質の部分というのは、どんなところですか?

岩:瞬発力というか、レースが本当に素直なので、その力を出し切ってレースをしたいなと思います。

岩田康誠

-:秋華賞は、岩田騎手はこの10年間で3勝されている舞台ですが、この舞台に向けて思いを聞かせてください。

岩:はい、ファンディーナとともにこの一冠にチャレンジできるということはすごく嬉しいですし、この馬の能力を信じて頑張ります。

-:あとひとつ、ちょっとお天気の方が週末気になりますが、馬場状態はファンディーナにとって、少し渋っても大丈夫な感じですか?

岩:そうですね、パワーもあるので気にはしていないですし、ローズSよりも全然上回っているので。頑張ります。

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