ブラックタイド産駒ヒシコスマーが後方、大外から渋太く伸びて差し切った!…東京新馬

10月29日(日)、4回東京9日目4Rで2歳新馬(芝1400m)が行なわれ、C.デムーロ騎手騎乗の2番人気・ヒシコスマー(牡2、栗東・清水久厩舎)が優勝。五分のスタートを切るも、行き脚ひと息で後方集団から。遅れを取らないように鞍上が促しつつの追走で、徐々にスピードに乗ってくる。直線では大きく横に広がった馬群の大外に持ち出され、長く末脚を使い、早目に抜け出した2着馬を最後の最後できっちり捉えた。勝ちタイムは1:27.2(不良)。

2着にはハナ差で4番人気・イカヅチ(牡2、美浦・柄崎厩舎)、3着には4馬身差で6番人気・セイウンアカマイ(牝2、美浦・上原厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたムールヴェードル(牝2、美浦・手塚厩舎)は4着に敗れた。

勝ったヒシコスマーの近親には02年小倉記念(G3)を勝利したアラタマインディ、07年アルゼンチン共和国杯(G2)で3着があるリキアイサイレンス、07年小倉記念(G3)で3着があるアラタマサモンズなどがいる。
馬主は阿部雅英氏、生産者は日高町の厚賀古川牧場。馬名の意味由来は「冠名+母系より」。

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1着 ヒシコスマー(C.デムーロ騎手)
「道中は子供っぽいところを見せていましたし、途中で鳴いたりしていました。前半は引いて外に出すという競馬になりましたが、直線でもフラフラして全然しっかり走っていませんでした。それでも勝ちましたし、これから経験を積んでいけば良い馬になると思います」

2着 イカヅチ(柴田善騎手)
「最後はブツけられなければ勝っていました。道悪が上手なことはありますが、この馬は能力があります。スタートは速くなかったですけど、その後は良い感じで走れました」

3着 セイウンアカマイ(田辺騎手)
「直線で大外に持ち出せば違うかもしれませんが、4、5頭分のところを通ってもあまり変わらないので内を突きました。調教のときからパワーがありましたが、終いが甘くなるところがありました。その割りには今日は頑張ってくれましたし、使って変わってくると思います」

4着 ムールヴェードル(ルメール騎手)
「この馬場でバランスが良くなかったですが、最後までよく頑張ってくれました。距離は1400、1600くらいが良さそうです」

5着 コケット(北村宏騎手)
「まだトモがしっかりしていない感じがあるので、それを補うような乗り方をしました。ノメりそうなフォームでしたが、根気良く踏ん張って走ってくれました。まだ良化の余地がありますし、メリハリのきく走りが出来そうです。良い馬ですよ」

  • ヒシコスマー
  • (牡2、栗東・清水久厩舎)
  • 父:ブラックタイド
  • 母:コスマグレース
  • 母父:ヘクタープロテクター


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