【エリザベス女王杯】ヴィブロス初距離の不安なし「使うレースがなかっただけ」

友道康夫調教師

ヴィブロスを送り出す友道康夫調教師

8日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、ヴィブロス(牝4、栗東・友道厩舎)を管理する友道康夫調教師の一問一答は以下の通り。

アンカツさんの最終結論◎も週末に公開!エリザベス女王杯・G1総力特集はコチラ⇒

●「広い京都の外回りの方が合っている」

-:まずは前々走のドバイターフですが、(オーナーの)大魔神佐々木さんと同じぐらい日本の競馬ファンが湧きましたけれども、振り返っていただけますか?

友道康夫調教師:輸送が一番心配だったんですけれども、僕は馬が着いてから4日目くらいに見たんですけれども、本当に第一印象ですごく輸送も上手くいって馬体もフックラしていたんで、これならいい競馬ができるんじゃないかなと思いました。

-:実際にそのとおりの走りを披露しましたね。

友:本当に馬も頑張ったんですけれども、ジョッキーが本当に上手く乗ってくれました。

-:そのドバイから間隔を空けて、前走府中牝馬ステークスとなりました。惜しい2着だったんですが、振り返ってどんな内容だったんでしょうか?

友:結果は2着だったんですけれども、内容的にはすごく満足しています。

-:前走でデビューから比べますと馬体重が20キロ増えてるんですけれども、成長分とみてよろしいですか?

友:そうですね、全部成長分だと思います。

-:何か、成長してプラスになっている点というのは見受けられますか?

友:去年のちょうど1年前に比べて脚も長くなっていますし、何よりもまだ筋肉の量がいま現在も増えているという感じで、すごく馬体がひと回りくらい大きくなったと思います。

-:その府中牝馬Sから今回は中3週で競馬を迎えますけれども、この中間の気配はどんな雰囲気できているでしょうか?

友:この中間はずっと在厩で調整していたんですけれども、本当に見ていても1ヵ月経ってすごく筋肉の張りが出てきたのと、筋肉の量が多くなったというのが感じられるくらい、1ヵ月経った効果はあると思います。

-:レースへ向けて、先週はCWで3頭併せを消化して、最終追い切りは坂路で52秒0という時計も出ていましたけれども、動き、内容というのはどのようにとらえていらっしゃいますか?

友:先週はCWでしっかりやって、CWでの動きも良かったです。今日は先週までしっかりやってますから、坂路で併せて馬なりで上がって来て、時計は少し速くなったんですけれども、そんなに負担はかかっていないと思いますので、いい感じで今回レースを迎えられると思います。

-:その今回、ヴィブロスにとりますと初の2000mを超える競馬になりますけれども、距離に関する見通しはどのように思っていらっしゃいますか?

友:よく聞かれるんですけれども、いままで敢えて2000m以上を嫌って使わなかったんじゃなくて、たまたま使うレースがなくて、たまたま使ったレースが2000m以下のレースだったんで、前回のドバイも2400mの競馬も考えたくらいなんで、距離に関してはまったく不安はないです。

-:そしてコースの方は京都に変わるんですが、過去3戦2勝で昨年秋華賞の鮮やかな差し切り勝ちも記憶に新しいところなんですけれども、京都での走りの印象というのは、どういうふうに思っていらっしゃいますか?

友:どこの競馬場へ行っても上手く走ってくれるんですけれども、やっぱり小回りよりも、広い京都の外回りの方が合っていると思います。

-:ということは、外回りはかなりプラスと考えてよろしいでしょうか?

友:そうですね、はい。

-:では最後に、お姉ちゃんのヴィルシーナ2着を超える結果を待っているファンも多いと思います。そんなファンの皆さんにメッセージをお願いします。

友:去年は秋華賞でお姉ちゃんの無念を晴らしてくれたんで、今回はまたエリザベスでお姉ちゃんの悔しい思いと、やはり日本でも強いヴィブロスを皆さんの前でお見せできると思いますので、応援よろしくお願いします。

ヴィブロス

坂路コースで追い切られたヴィブロス

この記事をシェアする