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【ジャパンC】G1馬の姉・妹に続いた!シュヴァルグランが悲願のG1制覇!
2017/11/26(日)
11月26日(日)、5回東京8日目11Rで第37回ジャパンカップ(G1)(芝2400m)が行なわれ、H.ボウマン騎手騎乗の5番人気・シュヴァルグラン(牡5、栗東・友道厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:23.7(良)。
2着には1馬身1/4差で2番人気・レイデオロ(牡3、美浦・藤沢和厩舎)、3着にはクビ差で1番人気・キタサンブラック(牡5、栗東・清水久厩舎)が続いて入線した。
好スタートを切ったキタサンブラックがどの馬にも競られず逃げる。これにギニョール、ディサイファが続き、少し離れてワンアンドオンリー、内にシュヴァルグラン、ソウルスターリング、シャケトラ、ブームタイムがひとつの集団。これを見る形でレイデオロ、ラストインパクト、ヤマカツエース、更に間隔をあけてマカヒキ、サトノクラウン。後方集団にアイダホ、サウンズオブアース、イキートス、レインボーラインという隊列。
キタサンブラックが先頭のまま直線に突入。徐々に外に出しつつ押し切りを狙うところを直後からシュヴァルグラン、後方外からレイデオロが猛追して勝負はこの3頭という状況。200mを切った辺りからシュヴァルグランの脚色が勝り、残り100mで先頭に抜け出すと、外から伸びてきたレイデオロを抑えてゴールイン。
勝ったシュヴァルグランの半姉は13~14年のヴィクトリアマイル(G1)を連覇したヴィルシーナ、半妹は16年秋華賞(G1)、17年ドバイターフ(G1)を勝利したヴィブロス。母ハルーワスウィートの仔では、牡馬のG1勝利は初。
馬主は姉妹も所有している佐々木主浩氏、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「偉大な馬(仏)」。
1着 シュヴァルグラン(H.ボウマン騎手)
「(ロンジン・ワールドベスト)ジョッキーシリーズの優勝を、最終的にこのレースを勝って決められて本当に栄誉に思います。アリガトウゴザイマス!最内枠に決まったときは嬉しいなと思いましたし、キタサンブラックが近くの枠だったのが目標を置きやすい非常にいい枠順だったなと思います。枠順の幸運があったとは言え、キタサンブラックがいいペースで逃げているところをキッチリ捉えるあたり、彼(シュヴァルグラン)の強さを褒めてあげてください。
(レースは)この馬にとって非常に理想的なペースで流れていました。一番走りやすいペースで行けましたし、最後も本当に力強い走りでした。キタサンブラックは強いとも思っていましたけれど、あと200mのところでまだまだ手応えがあって、僕の叱咤に応えてくれて、勝ちを確信しました。今日は本当に強かったです。日本の馬が強いのはわかっていますが、シュヴァルグランもその中の1頭だと思います。日本に来て3回目で勝つことができて、とても嬉しいです」
(H.ボウマン騎手)
「最内枠に決まり、うれしかった。キタサンブラックが近くにいるのも好都合。マークして進めようと考えていたよ。イメージ通りの位置取り。ペースも流れてくれ、好位に向く流れになった。キタサンブラックは強いので、簡単には交わせないと思ったけど、本当にスムーズな競馬ができたからね。追ってから、しっかり応えてくれた。
水曜の調教に跨り、能力があると感じていたよ。レースのVTRを見て、去年より成長していることもわかった。いい騎乗ができ、結果を出せて感激していね」
(友道康夫調教師)
「去年からG1に挑戦し、あと一歩で勝てませんでした。ここで念願がかない、ほっとしましたよ。
春シーズンの疲れが残っていた昨年と違い、完璧な状態で秋緒戦を迎えられました。中間も順調そのもの。自信を持って送り出せた。水曜の調教で初めてボウマン騎手に乗ってもらい、その日の午後はVTRを振り返りながら一緒に作戦を立てたんです。馬はパーフェクトだと感触をつかんでもらえ、あとは枠順だと話し合ったのですが、きょうジョッキーに会ったら、第一声が『ラッキー』とのこと。絶好枠を喜んでいましたね。あとは任せるだけでした。
キタサンブラックがハナヘ行くと想像していましたし、作戦通りの3、4番手。うまく乗ってくれました。直線で上がってくるのを見て、力が入りましたよ。ゴール前50mくらいまで差が詰まらなかったとはいえ、そこからぐっと伸び、これならと確信しました。
ハルーワスウィートの産駒では3頭目のG1ウイナー。佐々木オーナーは男馬でG1に勝つのが初めてです。オーナーにも、馬にも感謝の気持ちで一杯ですね。調教師になり、最初に預託が決まったのがハルーワスウィート。うちの厩舎があるのは、偉大な母のおかげです。
1年の前の写真と見比べてもらえばわかるように、体付きが大人になり、シャープなラインになっています。予定通り、次は有馬記念の予定。復帰3戦目となり、一番いい状態で参戦できると思いますよ」
- シュヴァルグラン
- (牡5、栗東・友道厩舎)
- 父:ハーツクライ
- 母:ハルーワスウィート
- 母父:Machiavellian
- 通算成績:22戦7勝
- 重賞勝利:
- 17年ジャパンC(G1)
- 16年アルゼンチン(G2)
- 16年阪神大賞典(G2)
※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。
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