【東京新聞杯】惜敗続きの一年を経てリスグラシューが牡馬を蹴散らし重賞2勝目

リスグラシュー

2月4日(日)、1回東京4日目11Rで第68回東京新聞杯(G3)(芝1600m)が行なわれ、武豊騎手騎乗の3番人気・リスグラシュー(牝4、栗東・矢作厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:34.1(良)。

2着には1馬身差で5番人気・サトノアレス(牡4、美浦・藤沢和厩舎)、3着にはクビ差で1番人気・ダイワキャグニー(牡4、美浦・菊沢厩舎)が続いて入線した。

好ダッシュでトウショウピストが一気にハナに立ち、ディバインコードがそれに続く。その外からマイネルアウラート、今日は先行策を取ったグレーターロンドン、ベルキャニオンが先行集団を形成。これらを見ながらダイワキャグニー、リスグラシュー、クルーガーが追走。中団でストーミーシー、デンコウアンジュ、アドマイヤリードが脚を溜め、後方にはガリバルディ、サトノアレス、ハクサンルドルフ、カデナ、スタートで出遅れたダノンプラチナが最後方。
直線に入ると、スムーズに進路を見つけたリスグラシューが馬群を割りながら鋭く伸び、後方から最内を突いたサトノアレスが猛追、外からダイワキャグニーもしっかりと伸びる。最後はリスグラシューが1馬身の差を付けて完勝という決着になった。

勝ったリスグラシューはデビュー2戦目に初勝利を挙げ、続くアルテミスS(G3)で重賞初制覇。以降は阪神JF(G1)で2着、チューリップ賞(G3)で3着、桜花賞(G1)で2着、オークス(G1)で5着、ローズS(G2)で3着、秋華賞(G1)で2着と善戦止まりのレースが続いていた。4歳となった今年、重賞では初の牡馬との対決となった東京新聞杯(G3)を制したとなればビッグタイトル獲得の期待が膨らむ。馬主は有限会社キャロットファーム、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「優美な百合(仏)。母名より連想」。

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【武豊騎手のコメント】
「この馬で久々に勝て、うれしいですね。馬が良くなっていたので、楽しみにしていたんです。ところどころ傷んだ馬場でしたが、しっかり対応してくれましたね。3コーナーでペースが落ちても、我慢していました。昨年までと違い、直線の反応も抜群でしたよ。東京の1600mで強い勝ち方ができ、ヴィクトリアマイルにつながると思います」

【矢作芳人調教師のコメント】
「強い勝ち方ができました。ジョッキーも調教でパワーアップを感じていて、うまく乗ってくれました。ただ、イレ込みがきつかったですし、ゲートも怪しい現状です。体重も、もっと増えているはずでした。思ったより輸送で減りましたしね。精神面の課題が解消すれば、今後は胸を張って臨めますよ。厩舎でしっかり対処していきます。
女の子らしい、ほんと可愛い馬。3歳のG1を勝たせてあげられず、申し訳ない気持ちでした。G3ではもったいないほどのメンバー相手に結果を残せたのは収穫。改めて、大きなタイトルを狙います。オーナーと相談してからになりますが、阪神牝馬S、ヴィクトリアマイルと歩ませたいと思っています」

  • リスグラシュー
  • (牝4、栗東・矢作厩舎)
  • 父:ハーツクライ
  • 母:リリサイド
  • 母父:American Post
  • 通算成績:11戦3勝
  • 重賞勝利:
  • 18年東京新聞杯(G3)
  • 16年アルテミスS(G3)

リスグラシュー
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