【桜花賞】アーモンドアイなど関東馬5頭の直前コメント一挙公開!

4日、桜花賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
※キリのため一部計時不能

●前走、シンザン記念を勝利して以来の実戦となるアーモンドアイ(牝3、美浦・国枝厩舎)は、ルメール騎手を背に南ウッドチップコースで追われた。

【国枝栄調教師のコメント】
「前走は調教でも終いに良い脚を使っていました。レースでは牡馬相手になりますし重賞でどうかと思っていましたが、終いにしっかり脚を使ってくれて良かったです。やはり能力がないとあれだけ最後の脚は出ませんし、能力があります。あれだけのパフォーマンスをしてくれましたし休み明けで走れたので、桜花賞へ直行でいいだろうということになりました。牧場でも調整を進めてもらって、早めに厩舎に戻してここまで順調にきています。

今週の追い切りはジョッキーを乗せて、前に2頭行かせて終いだけ交わすようにという指示を出しました。霧の影響でスタンドからは追い切りの様子が見えないので、内ラチの馬場近くで見ていました。最後の一瞬が見えましたし、動きも良かったと思います。ジョッキーも良い動きだったと納得してくれたようですし、良かったです。

今回は強い相手をマークするという形の競馬になると思いますし、レースをしやすいのではないかと思います。阪神マイルは競馬がしやすいですし、能力を十分発揮できるのではないかと思っています。アパパネは2歳チャンピオンになっていましたが、今回は挑戦する立場なので気楽といえば気楽です。レース当日に落ち着いていれば、良い競馬ができると思います」

【ルメール騎手のコメント】
「今週の追い切りは、良い反応でよく伸びましたし時計も出ました。新馬戦の頃から良かったですし、経験を積みながら前走で重賞を勝ったときもラスト150の脚は素晴らしかったです。エンジンがかかるまでは時間がかかりますが、トップギアに入るとすごい脚を使ってくれましたしG1でもチャンスがあると思います。右回りで勝っていますしトビが大きいので、広い阪神マイルコースは彼女にちょうど良いと思います。もし内枠でペースが遅くなったら大変かもしれませんし、外に出してから長い脚を使えるので枠は真ん中くらいがちょうど良いと思います。

ラッキーライラックは2歳チャンピオンホースですし、出来ればこの馬をマークして最後に交わしたいです。去年、一昨年と大きなチャンスがありましたが、自分自身まだ桜花賞を勝ったことがありません。今年は1番人気ではないでしょうけど、自信があります。新馬戦の頃からこの馬でクラシックに行きたいと思っていて、段々と良くなりながら桜花賞でトップコンディションになったので勝てると思っています」

●前走、フェアリーステークスを勝利して以来の実戦となるプリモシーン(牝3、美浦・木村厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われた。

【木村哲也調教師のコメント】
「前走は本当に強い勝ち方だったと思います。いつもちゃんと良い競馬をしてくれるところがこの馬の素晴らしさだと思います。前走後は、ここに向けて調整を進めきました。一旦福島県のノーザンファームへ放牧に出しましたが、調整してきておりますしいつも通り問題なくきています。今週の追い切りは、いつも通りの追い切りができればいいねということを話しました。

今週の追い切りはモヤで見えなかったのでコメントしづらいところはありますけど、ここまで順調にきていますし良かったのではないかなと思います。今回は素晴らしい馬ばかりですし、その中で参加させていただいて光栄です。輸送については何とかこなしてくれれば、と願っていますし、阪神マイルについても頑張ってくれると思います。

今週末は素晴らしい馬がたくさん出ますし、当日は競馬場にお越しいただいて各馬に熱い声援を送っていただければ、と思っています」

●前走、フラワーカップで2着だったトーセンブレス(牝3、美浦・加藤征厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われた。

【加藤征弘調教師のコメント】
「今週の追い切りは、前に馬を置いてそれを目標にする形でやりました。併せ馬をしようかとも思っていましたが、非常に具合が良いので併せるのは止めました。良い感じに仕上がっていますし、小細工せずに自分の競馬をするだけです」

●前走、アネモネステークスを勝利したハーレムライン(牝3、美浦・田中清厩舎)は、大野拓弥騎手を背に坂路コースで追われ、4F54.3-39.3-25.7-12.7秒をマークした。

【田中清隆調教師のコメント】
「速い脚はありませんが、先行して抜け出すという自分の競馬ができるようになってきたので、前走も勝つことができたと思います。以前よりも競馬に集中できた点は大きいと思います。大野騎手は、スタートが良くてすぐに好位につけられる点は大きい、と話していたようですが、 まだ一線級と戦ったことはないので、そう簡単にはいきませんよ。

今年これで4戦目と使い詰めできていますし、調整の点では少し不安はありますけどね。中3週に加えて今回は長距離輸送もありますし、その辺りを考慮して馬を作ってきました。今週の追い切りは坂路で53、4秒くらいの時計でという指示でしたが、変わらずにきています。

今回は今までのような競馬はできないと思うので、ある程度の好位からなだれ込めればな、と思っています。希望の枠順は特にありませんしG1でメンバーが強いので、自分の競馬ができればいいなと思っています」

【大野拓弥騎手のコメント】
「前走はスタートが上手く決まって、正攻法の強い競馬をしてくれました。競馬を使いながらたくましくなってきて、力強さが出てきたと思います。スタートが上手で流れに乗れますし、操縦性が高いので展開に合わせてどんな競馬でもできるんじゃないかと思います。先週、今週と追い切りに乗せてもらって、状態の良さを感じました。

今週の追い切りは53、4秒くらいで上がってきてという指示でした。1週前よりピリッとして競馬モードに入ってきたかという感じがしますし、十分仕上がりました。阪神コースについては何とも言えませんが、これまで福島でも走っているので輸送も大丈夫かと思いますし、クセも無いので阪神でも問題ないと思います。

あまり極端な枠でなければいいなと思いますが、枠順が決まってからどう乗るか考えていきます。ただ相手どうこうというより、自分の競馬をするだけだと思います。周りを見ながら競馬ができるのは良いところだと思いますし、渋太く長い脚を使えます。初めて対戦する馬がほとんどで力関係は分かりませんが、順調にきているので楽しみです」

●前走、アネモネステークスで2着だったレッドレグナント(牝3、美浦・大竹厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われた。

【松浦助手のコメント】
「前走は5カ月半振りで仕上がりが7、8分かと思っていましたが、一生懸命走ってくれました。馬に落ち着きもあって、骨折休養前と同じような精神状態で臨めました。レース後は脚元も問題なく調整できていますし、競馬のダメージを残さないようにゆっくり立ち上げて、徐々にペースを上げてきました。

先週しっかりやっていますし、今週はレースに向けて疲れを残さないようにサラッとやりました。前走の前より動きや息遣いは確実に良くなっています。前走を使ったことで体に張りが出てきましたし、心肺機能も良くなっています。元々ドッシリ構えていた馬ですし、使ってイライラしてくることも無いと思います。前走は体重が増えていましたが、重いというより筋肉量が増えた感じでした。今週火曜日の時点で476キロぐらいで少し余裕をもって作っていますが、追い切りと輸送でどれだけ減ってくるかは何とも言えません。

マイルはよく走っていますし、阪神に替わるからといって特に不安もありません。ジョッキーに任せるだけです。東京や中山への輸送でも落ち着いていますし、阪神までの輸送でも特に何かを感じ取ることもないでしょうから心配はしていません。新馬戦では後ろから競馬をしていますし、、折り合いに問題がない馬なので逃げにこだわらなくてもいいと思います。骨折からここまで立て直してくれた牧場スタッフや、この馬を応援してくれる皆さんのために良い走りをしてくれればと思います」

●出走を予定していたモルトアレグロ(牝3、美浦・武井厩舎)は、鼻出血のため同レースを回避する。

【武井亮調教師のコメント】
「残念ですが、鼻出血のため桜花賞を回避する予定です。この後は近日中に放牧に出して、サマースプリントシリーズを目指していきたいです」

アーモンドアイ

桜花賞に向けてキリの中、追い切りを行うアーモンドアイ

プリモシーン

桜花賞に向けてキリの中、追い切りを行うプリモシーン

トーセンブレス

桜花賞に向けてキリの中、追い切りを行うトーセンブレス

ハーレムライン

桜花賞に向けてキリの中、追い切りを行うハーレムライン

レッドレグナント

桜花賞に向けてキリの中、追い切りを行うレッドレグナント