【マイルCS】ステルヴィオに手応えビュイック「日本でG1を勝ちたい」

ステルヴィオ

マイルCSへ向けて調整されるステルヴィオ

14日、マイルチャンピオンシップ(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、毎日王冠2着のステルヴィオ(牡3、美浦・木村厩舎)は、W.ビュイック騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F69.4-53.5-39.0-11.9秒をマークした。

【木村哲也調教師のコメント】
「最終追い切りに乗ったビュイック騎手も、素晴らしい動きだったと話していました。今年の春はスプリングステークスで良い滑り出しができたと思っていましたが、その後は私自身の調教の組み立てが結果的に失敗してしまって、皐月賞ではステルヴィオ本来のパフォーマンスを引き出してあげられなかったという反省点の多いレースになりました。次の日本ダービーまでリカバーできる時間もないなかダービーでも良い脚を使ってくれましたし、自分自身に悔しい思いをしました。ダービー後は放牧に出してしっかりオーバーホールをして、どういう形で迎えることができるかという期待を持って秋シーズンを迎えました。前走の毎日王冠は結果は残念でしたが、改めて素晴らしい馬を管理させてもらっているんだなと思いました。

前走は正直ハードなレース内容だったと思いますし、普段腫れないようなところが腫れたりして心配しましたが、1週間様子を見て少しずつリカバーしながらノーザンファーム天栄に放牧に出しました。牧場の素晴らしいスタッフがリカバーしてくれたおかげで、立ち直って帰厩できました。前走は厩舎で管理しているときと比べて馬体重がかなり減ったのでビックリしましたし、今回は輸送の段取りなど精査が必要かなと思っています。今のところ、前走の前の頃と体重は変わっていません。今回はビュイック騎手が乗ってくれますが、ああなら良かったこうなら良かったということにならないように、現時点でステルヴィオが持っている能力を発揮できればと思います」

【W.ビュイック騎手のコメント】
「前走のビデオを見て、最後に良い脚を使う印象を持ちましたし飛ぶかのような走りで追い切れました。自分で乗ってコンディションの良さを感じられて良かったです。ただレースではどうなるかは分からないので、複数のプランを立てておきたいです。トップクラスの馬だと感じましたし、私も自信を持っています。G1で良い馬に乗れるので私自身エキサイトしていますが、それは私に自信があるからだと思ってもらっていいです。前回の短期免許終了後もずっと日本にきたいと思っていましたが、契約の問題などもあって来られませんでした。今年は3月の時点で秋は日本に行きたいと思っていましたし、その予定通りに来られて良かったです。

幸いにもこれまで世界のいろんな国でG1を勝ってきましたが、日本ではまだG1を勝てていません。オーナーや牧場、厩舎などいろんな方々のサポートがあって有難いですし、それに応えるためにも日本でG1を勝ちたいです。この時期は短期免許で良い外国人ジョッキーがきていますが、日本人ジョッキーのレベルが高いことも分かっています。そういうジョッキーが多い、レベルの高い環境にいることも分かっていますし、自分もそのなかの一人だと言われるように頑張りたいです」