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【中山大障害】8ヶ月半ぶりのニホンピロバロンが執念のJG1初勝利!
2018/12/22(土)
12月22日(土)、5回中山7日目10Rで第141回中山大障害(G1)(障4100m)が行なわれ、石神深一騎手騎乗の3番人気・ニホンピロバロン(牡8、栗東・田所秀厩舎)が道中主に3番手を追走すると、直線で先に抜け出し、後ろから迫ってきたタイセイドリームを下して優勝。勝ちタイムは4:40.8(良)。
2着にはハナ差で5番人気・タイセイドリーム(牡8、栗東・矢作厩舎)、3着には2馬身差で6番人気・マイネルプロンプト(セ6、栗東・坂口則厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたアップトゥデイト(牡8、栗東・佐々晶厩舎)は果敢にハナを切ったが、最終コーナーに入る際の障害飛越でバランスを崩し落馬、競走を中止した。
勝ったニホンピロバロンは父フサイチリシャール、母ニホンピロアニカ、母父キャプテンスティーヴ、近親に重賞5勝ニホンピロサートなどがいる血統。平地で1000万まで出世し、5歳秋に入障。いきなり勝利を挙げると、その後5連勝するなど一躍障害界のトップホースの1頭に成長した。しかし16年京都ジャンプSの後に屈腱炎を発症。1年4ヶ月の休養を挟んだ今年の春はペガサスジャンプS2着、中山グランドジャンプ3着と惜敗が続いていた。今回は約8ヶ月半ぶりで見事、ジャンプG1初勝利を成し遂げた。
1着ニホンピロバロン(石神騎手)「これまでのレースを見ていて強い馬だなと感じていましたし、上手く誘導できれば好レースになると思っていました。道中はアップトゥデイトに離されないようにと思っていて、大竹柵の辺りで後ろにつけることができました。自分から動こうかと思ったときにミヤジタイガが行ってくれたので、その後から良い感じで動いていけました。最後はさすがに脚が上がりましたが、よく凌いでくれました。頑張ってくれた馬に感謝ですね」
2着タイセイドリーム(平沢騎手)
「道中は行きっぷりが良かったですし、チークピーシズの効果があったと思います。レースを使ってきていましたが、今回も馬の状態が良かったです。チーク効果と体調の良さが好走要因ですね。よく頑張ってくれましたが、あそこまでいったら2着で嬉しいではなく、悔しいという気持ちしかありません」
3着マイネルプロンプト(森一騎手)
「初めての大障害でどこまでやれるかと思っていましたが、天性の飛越の上手さとこれまでの経験を生かして落ち着いて走っていました。手応えが怪しくなるところもありましたが、直線ではまた良い脚を使ってくれました。初めての障害G1でよく頑張ってくれました。夏場からコンスタントに使っていますが、上手に調整してくれている厩舎の皆さんにも感謝しています」
4着シンキングダンサー(金子騎手)
「夏場にアクシデントがありましたが、前走も馬の体調が上向くように先生が丁寧に調整してくれましたし、厩舎スタッフがしっかりケアをしてくれて体調が良くなってきていました。今日も去年の大障害の経験を生かして、人気を覆す走りを見せてくれました。以前に比べて今日は着地が硬かったですし、まだ良化途上の段階だと思います。これからまだまだ良くなっていくと思っていますし、今日は無事に走れたことを褒めてあげたいです」
5着ミヤジタイガ(西谷騎手)
「最後は勝ちに行った分もあるでしょう。先生と相談していた通り、前半はアップトゥデイトにプレッシャーをかけて、途中で脚を溜めてロングスパートをかけるという形で競馬ができました。あそこから誰か動いていかないとアップに逃げ切られていたと思いますし、アップを捕まえることができたのは良かったと思います。できれば自分ではなく他馬が捕まえに動いてくれれば更に良かったですけど、この前とは内容も違いますし良い経験になると思います。飛越が抜群に上手いですね」
6着プレシャスタイム(北沢騎手)
「休み明け2戦目で、前走よりも頑張れるのではないかと思っていました。今日は踏切が合わないところも何箇所かありましたが、厳しい競馬で6着に来られたことは価値がありますね。先に繋がると思います」
7着ルペールノエル(高田騎手)
「直前の雨で上滑りする馬場になってしまったことが痛かったです。重馬場は大丈夫なのでどうせならしっかり降ってくれた方が良かったですけど、上滑りする馬場でコーナーの度にトモを滑らせてレースになりませんでした。馬の体調が良かっただけに悔しいです。運がなかったです」
8着シゲルクロカジキ(植野騎手)
「前回中山で走ったときよりもバンケットが上手になっていました。トリッキーなコースは得意ですが、今日は相手が強かったですね。まだ5歳ですし、これから経験を積んでいけば楽しみです」
9着シゲルロウニンアジ(中村騎手)
「枠も枠なので、ある程度前についていこうと思っていました。良い位置で走れましたし、今日のレースが良い経験になると思います。これからの馬ですよ」
10着エルゼロ(五十嵐騎手)
「テンの脚が使えませんし内枠だったので後方からになりました。後半から脚を使わせようと向正面から動こうと思いましたが、距離が長いですし相手も強いので最後は苦しくなってしまいました。それでも飛越は問題ありませんし、スタミナがあるので長距離戦で活躍できると思います」
- ニホンピロバロン
- (牡8、栗東・田所秀厩舎)
- 父:フサイチリシャール
- 母:ニホンピロアニカ
- 母父:キャプテンスティーヴ
- 通算成績:48戦10勝
- 重賞勝利:
- 18年中山大障害(JG1)
- 16年京都ハイJ(JG2)
- 16年阪神ジャンプ(JG3)
※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。
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