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石崎隆之騎手の引退式が行われる 地方競馬歴代3位・6269勝の名ジョッキー
2019/3/15(金)
記者会見に応じる石崎隆之騎手
3月15日(金)、船橋競馬場で、地方通算6269勝の名騎手・石崎隆之騎手の引退セレモニーと記者会見が行われた。
石崎騎手は北海道中川郡美深町出身、1956年1月29日生まれの63歳。同じ船橋競馬に所属する石崎駿騎手は息子。1973年に騎手デビューすると、これまでに地方通算・歴代3位の6269勝(3万6121戦)をマークし、9度の地方全国リーディングを獲得。中央は1089戦74勝を挙げている。記者会見とセレモニーでの一問一答は以下の通り。
「沢山の方に集まっていただき、すみません(笑)。こんなに多くの人が来てくれると、思っていなかったんですけれど、競馬関係者の皆さんに大変お世話になりました。ファンの皆さんには後からご挨拶させていただきますが、長年にわたり、お世話になりました。
(新年度の騎手免許を更新しなかった理由は)歳も歳ですし、昨年の7月になり、病気になり、半月ほど入院をしていたのです。その後、ずっと馬に乗っていなくて、筋肉もだいぶ落ちましたし、年齢のこともありますので、昨年の秋ごろから(騎手免許)試験は受けなくてもいいんじゃないか、このへんで辞めようかと決断しました。
(昨年7月のレースが最後になるとは)それは考えていなかったです。(騎手人生を振り返って)私にしてみれば、最高で、出来過ぎの騎手人生でした。(デビューした頃は)こうなるとは思っていなかったですよ。(騎手人生での苦労は)色々ありますけど、今になってみると思い出ですね。
引退セレモニーにて
(嬉しかったことは)沢山ありすぎて…。色々なレースも勝たせてもらいましたし、幸せな騎手人生だったと思います。重賞は沢山の馬に乗せてもらって、かなり勝たせてもらい、アブクマポーロやトウシンブリザード、トムカウント…どのレースをとっても、馬に感謝ですね。
(アブクマポーロで1997年の中京・ウインターSで勝ったときは)中央の競馬場ですからね、あの馬もよく勝ってくれましたし、レースは後ろの方でしたし、勝つとか思っている間もなく、直線で最後にすごい脚を使って、よく届いてくれましたね。
(トーシンブリザードは南関東4冠を制した)強い馬でしたね。競馬も上手で、先行もできたし、後ろからでも競馬ができて、安心して乗っていられましたね。あれだけの人気なので、プレッシャーがないといったらうそになりますが、プレッシャーを感じずに乗れる馬でした。
(南関東4場で好きな競馬場は船橋競馬場?)どこというのはなかったです。どこでも強い馬に乗せていただけたので。(南関東以外、全国の競馬場での思い出は)盛岡にもよく行かせてもらいましたけど、大体が日帰りですし、遠かったですからね。でも、遠いほうが新幹線で寝られるけど…(笑)。
ずっと忙しい時でも朝は調教をつけていました。アブクマポーロにしてもあまり人に任せたくないですし、重賞を沢山獲っている馬は大体そうなんですけど、やっぱり自分で手がけないといけません。次の日、どういう調教したらいいのか、毎日乗っていれば、調子のよさや方法が変わってきますから、そうやって調教してきたので、人に任せられないというか…。
騎手仲間に囲まれて
JRAで乗るときも朝、調教をつけて東京競馬場にタクシーでいったり。中山競馬場だったら近いからすぐですけどね。ほぼ調教をしてから、競馬に出かける毎日だったのでね。他の競馬場では盛岡は馬場も綺麗ですし、すごく乗りやすい競馬場だと思いますよ。
(後輩の騎手たちにメッセージは)特にはないですけど…かっこよく、怪我をせず、自分の騎手人生に悔いのないようにやったらいいんじゃないか、それくらいですね。(石崎駿騎手に贈る言葉は)いやあ、別にないですよ…。頑張ってやってくれたら、それでいいんじゃないですか(笑)。
(ファンへのメッセージを)ファンの皆さんには長年にわたり、沢山のご声援をいただき、ありがとうございます。船橋もどんどん盛り上がっていただきたいと思います。(船橋競馬場にメッセージは)いやあ、特にないですけど(笑)、応援したいし、心配になると思いますよ。
(今後の競馬との関わり方は)今後は関わらないんじゃないかと思います。競馬、競走に悔いはありません」
JRAの横山典弘騎手、南関東の後輩でもある戸崎圭太騎手も駆けつけた
「(45年の騎手人生を振り返って)たくさんの馬に乗せていただいて、いい成績を挙げられて、騎手としては最高でした。重賞を勝った馬はアブクマポーロにしても、トウシンブリザードにしても、トムカウントと自分で手がけてきたこともありますし、そういう面では思い出深いです。
(石崎騎手にとって競馬とは)う~ん、そうですねえ…(少し沈黙し、場内からも笑い)久しぶりに高いところに上がったから、アガっているかもしれない(笑)。競馬とは…自分の人生というか、それしか考えなかったですね。
(ファンへの最後のあいさつを)今日は寒い中、ご来場いただき、ありがとうございます。3月いっぱいをもって、引退とさせていただきます。昨年、病気になり、半月ほど入院となり、それから調教にも乗らなくなり、歳も歳ですし、体力も落ちてきたので、これ以上続けるのは辞めようと決意しました。今年の騎手免許を更新せずに、これで終わりにしたいと思います。
ファンの皆様にはご声援いただき、誠にありがとうございます。また、関係者、地方、中央はじめ、皆様にお世話になり、ありがとうございました。最後に、今まで乗せてもらった馬たちに感謝しています。ありがとうございました」
息子・石崎駿騎手と
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