【今週のコメント特注馬】良血馬がアーリントンCで血統適性見せ巻き返す!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●4月13日(土)阪神11R・アーリントンC(芝1600m)
ユニコーンライオン(牡3、栗東・矢作厩舎)

前走のスプリングSでは、鞍上の松山弘平騎手が「ゲートで座り込んでしまいました。前に行ってしぶとさを活かしたかっただけに、出遅れが痛かったです」と語るように、ゲートの失敗が全てであった。

父ノーネイネヴァーはフランスの芝1200mG1であるモルニ賞を制しているだけに、初めてのマイルはむしろプラスに働くのではないか。外枠からポジションを取って競馬できれば、一変まで期待できそうだ。

●4月13日(土)福島10R・雪うさぎ賞(芝1200m)
タガノジェロディ(牡3、栗東・浅見厩舎)

前走の3月24日中山芝1200m戦は5着。コンスタントに使われ、安定した走りは見せているものの、前走に騎乗した内田博幸騎手は「最後は伸びているのですが、ラスト1Fで前と脚色が一緒になってしまいました。一瞬伸びそうだったのですが……」と話すように、あと一歩詰め切れないレースが続いている。

ただしその後内田騎手が「少し非力なので、綺麗な馬場のほうがいいのかもしれません」と語ったように、中山のボコボコした芝、そして直線の急な坂が影響していたよう。ここ3戦は出遅れたかささぎ賞、重馬場の萌黄賞、中山の前走と敗因はあり、坂の緩くなる福島替わりはプラスだろう。福島芝1200mは過去に1度走った経験があり、7着とはいえ1着馬からは0.2秒差であった。


◆先週の結果

★土曜中山9R・野島崎特別 アヴィオール 9着(3人気)
内枠からのスタートだったが、道中は折り合いに苦労し、内で前に壁を作って折り合いに専念している間に外から馬に来られポジションを悪くしてしまった。
直線に入っても進路をなくし、いざ進路が開いたと思えば、左ムチを叩いているにも関わらず左に跳んでみたり、再び進路がなくなったりと、競馬になっていない。騎乗した四位洋文騎手も「最後はスペースがなく満足に終えませんでした」と語るように、今回は正直参考外のレースであった。直線の挙動を見る限り、左回りほうが走りやすい可能性があるため、東京替わりで一考してみたい存在だ。

★日曜中山1R・3歳未勝利 フロントライン 3着(2人気)
マイルの新馬戦でバッタリと止まり、待望の距離短縮だったこのレース。スピードの違いからアッサリハナを切り、やはり短距離馬と思わせる前半。ところが34.3-38.1という少々前傾過ぎるラップを踏んで、最後は馬が歩いてしまった。

騎乗したルーキーの大塚海渡騎手もこれには「スピードがあり、力のある馬ですが、仕掛けが早くなってしまいました。もう少し自分のペースで行ければ変わったと思います」と反省顔。適性は短距離だとこれでハッキリしただけに、あとは東京を使ってきた場合、長い直線がどうかというところだろう。