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【天皇賞(春)】フィエールマン、グローリーヴェイズの最終追い&直前情報まとめ
2019/4/24(水)
天皇賞(春)へ向けて調整されるフィエールマン
24日、天皇賞(春)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
●前走、アメリカJCC2着のフィエールマン(牡4、美浦・手塚厩舎)は、C.ルメール騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F82.2-66.3-51.3-37.5-12.8秒をマークした。
【手塚貴久調教師のコメント】
「1週前追い切りであらかたできていると思っていましたし、今週は輸送もあるのでそれほど目一杯やらなくてもいいかと思っていました。思っていた以上に時計が出ましたが、それだけ状態が良いのだろうと思います。ルメール騎手も馬はパワフルだったと言っていて菊花賞のときと同じくらいかなという話をしました。その辺りの意見は一致していましたし、ジョッキーもすごく楽しみにしているような雰囲気でした。
前走後はいつも通りノーザンファーム天栄へ放牧に出して、1ヶ月前に美浦へ戻しました。今回は天栄に行ってからも疲労もなく順調に調整できました。美浦に帰厩する前に追い切りを見に行ったときも素晴らしい動きでしたし、帰厩後も至極順調にきているので前走の前の過程よりは数段良いかなと思っています。
菊花賞で距離は経験して距離が未知数だったことは払拭されたので、3200だから不安ということはありません。折り合いはつきやすい方なのでどんな展開でも向くとは思いますが、できれば良馬場の方がいいかなとは思っています。
菊花賞のときはダークホースというか、チャレンジする立場で割りと気楽な雰囲気でレースに臨めましたが、今回は1つ勲章を持って天皇賞に向かうということで人気にもなるでしょうし、そういったプレッシャーを跳ねのけてほしいなと思っています。
この馬のお母さんもフランスで走った馬ですし、秋には凱旋門賞というローテーションも踏まえてオーナーも考えていらっしゃるのかなとは思いますけど、適性としては十分備えているのではないかなと思っています。まずはしっかりと今回の天皇賞で結果を出して、秋に希望が持てるようなレースになればいいかなと思っています」
【C.ルメール騎手のコメント】
「最終追い切りはずっと加速しましたし、最後もすごく良い脚でを使って張ってくれました。とても走りたがっている感じですし、彼のコンディションは丁度良いと思います。前走は負けましたが、精一杯走っていましたしすごく良い競馬ができました。ただ休み明けの分もあって負けてしまいました。今回は前走のときよりもパワーアップしたと思いますね。
前走から少し間隔はあいていますが、心配はありません。去年の菊花賞ではゴールまで頑張ってくれましたし、全然止まりませんでした。だから4歳でまた3200に行けると思います。理想のレース展開はまだありませんが、いつもペースが大事になります。もしスローペースだったら良いポジションを取った方が良いと思いますし、3200はすごく長い距離なので最初はリラックスが必要です。段々ポジションを上げていけばいいと思っています。
馬場は良馬場も合いますし、フィエールマンの母はヨーロッパの馬なので軟らかい馬場でもいいと思います。軟らかい馬場でも良い脚を使えると思います。私はドバイ、桜花賞、皐月賞と3週連続でG1を勝てましたし、またG1を勝ちたいですね。日本で天皇賞はとても特別なレースですね。今年は平成最後の天皇賞だから、ジョッキーはみんな勝ちたいと思います。菊花賞でのフィエールマンは強かったですし、今年もG1を勝てると思っています。この天皇賞はフィエールマンにとって春の1番の目標ですね。皆さん応援してください。よろしくお願いします」
●前走、日経新春杯1着のグローリーヴェイズ(牡4、美浦・尾関厩舎)は、戸崎圭太騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.4-53.8-39.3-12.7秒をマークした。
【尾関知人調教師のコメント】
「戸崎騎手が乗りやすい馬だと話してくれましたが、そういうところはこの馬のセールスポイントのひとつだと思います。1週前追い切りでしっかり負荷をかけて中身もできているかなというところまで持ってきているので、最終追い切りはレースに向けて疲れが残らないイメージでやりました。
時計で負荷をかけるよりも併せ馬で気持ちを競馬に向けていくイメージでしたが、時計も速くなりすぎず遅くなりすぎず反応もしっかりしていて良かったと思います。前走後はそれなりに疲れが出た部分があったので、放牧先でもその辺りに気を付けながら少しずつ進めていきました。牧場の方でもケアをしてくれてこれなら大丈夫だなというところで引き継いで、馬の状態を確認しながら進めてきて順調にここまで来られたなと思います。
この馬は純然たるステイヤーとは言い切れない部分もあると思いますが、昔でいうとクシロキングのようなイメージでしょうか、名ジョッキーを鞍上に迎えて操縦性の高さを生かして攻めた競馬ができればいいのかなと思います。
ジョッキーとは直前に馬場状態を見ながら相談したいと思います。菊花賞の上位馬がみんな出てきますし、その後にこの馬もしっかり成長してタイトルを掴みましたが、斤量が55キロでしたからね。今回は斤量が58キロになりますし、チャレンジャーのつもりでいます。私が大久保洋吉厩舎で調教助手をやっていたときからお世話になっていたメジロ牧場の血統、天皇賞を目指すように積み上げてきた血統がここに繋がってくるので楽しみにしています。
平成の天皇賞といえばメジロマックイーンが思い浮かぶところで、この馬とマックイーンは血統的に繋がりはありませんが、メジロ牧場の血統が結集したところはありますし、私も競馬ファンだったのでそういうロマンはあります。そういう部分で皆さんに応援してもらって、後押ししていただけたらと思っています」
【戸崎圭太騎手のコメント】
「最終追い切りで乗りましたが、本当に賢い馬でやることも分かっているという感じでとても乗りやすかったです。これまでのレース映像を見て乗りやすそうだなという感じはしていましたが、実際に跨ってそれ以上に乗りやすさを感じて何の問題もないなと思いました。
1週前追い切りをしっかりやっているということだったので、今週は僕がコンタクトを取れれば良いかと思って馬の反応を見る程度でやりました。状態の良さも感じましたし、良いコンタクトが取れたなという感じです。気が入ってからはすごく躍動感のある走りでしたし、良い脚を見せてくれるのではないかなという感じの走りでした。
今回は距離が長いですし、みんなそうでしょうけど、あまり外を回りたくないなという感じなので枠順は内を取れたらいいなと思います。あとは本当に良い脚を持っていそうなのでそれを生かしたいと思いますし、乗りやすいのでポジションはどこからでも良いかと思います。
元々はシャケトラで臨む予定だったところああいう形になって本当に残念な思いですが、またこうやって乗れるということですごくありがたく思いますし、天皇賞で平成の最後を飾れたらと思っています」
天皇賞(春)へ向けて調整されるグローリーヴェイズ
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