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【日本ダービー】戴冠へダノンキングリー「今年もチャンスがある馬と巡り会え幸せ」
2019/5/22(水)
戴冠へ、ポリトラックコースで軽快な動きを見せたダノンキングリー
22日、日本ダービー(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
●前走、皐月賞3着のダノンキングリー(牡3、美浦・萩原厩舎)は、戸崎圭太騎手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F69.6-54.0-39.4-12.8秒をマークした。
【萩原清調教師のコメント】
「前走は良い内容の競馬ができたと思います。最終追い切りは折り合い面を気を付けていましたが、ジョッキーも感触を掴んでくれたと思います。まだどういうレースをするかというイメージはありませんが、ジョッキーの方がこれまでの競馬に関しての知識もあると思いますし、信頼して任せたいと思っています。3強と言われているようでいろいろな見方があるなと思いますが、皐月賞の結果を逆転できるのではないかと思っています。このような大舞台に管理馬を送り出せることを感謝しています」
【戸崎圭太騎手のコメント】
「前走はそれほど差がなかったので悔しい思いをしましたが、イメージ通りのレースはできました。上位馬とは直線で馬場が良いところと悪いところを通った差があったかもしれませんが、この馬は力を感じさせる走りをしてくれましたし今回逆転も十分可能だと思っています。3強の1角と言われていることは光栄だと思います。東京でも2戦2勝と相性が良いですし、レースのイメージはしっかりできています。この馬にとって2400がベストかというと疑問もありますが、能力でカバーしてくれると思いますし我慢がきくので対応できると思います。スピードがあってセンスの良い馬なので、競馬はしやすいと思います。
自分自身去年はもう少しというところまでいって、これまでと違う景色を見られたこともあったので、ダービーは勝ちたいレースになりました。チャンスが近付いてきている感じがあって気持ちも上がってきていますが、そう簡単に勝てるレースではないとも感じています。去年2着で今年も改めてチャンスがある馬と巡り会えて幸せを感じています。切れ味も持っていますし、この馬の良いところを引き出す騎乗をしたいです」
●前走、スプリングS1着のエメラルファイト(牡3、美浦・相沢厩舎)は、石川裕紀人騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F82.0-65.8-50.4-37.2-12.8秒をマークした。
【相沢郁調教師のコメント】「1週前追い切りが予定していたより時計が遅かったので、最終追い切りはしっかりやるように指示しましたが、素晴らしい動きでした。終いの反応も良かったです。前走は人間でいえばつき指のような症状で、それほど酷い状態ではありませんでした。1週間くらいで乗り出せましたし、脚元はもう大丈夫です。
かかる馬ではありませんし、上がりも脚を使えるので距離も大丈夫だろうと思っています。これまで強い相手と戦ってきましたし、負けたときは出遅れと敗因もハッキリしているので、好位につけられれば勝ち負けになると思っています。過去にオークスを勝っていますし、ダービーを勝てれば本望です。石川本人が毎日調教で乗っていますし、馬のことをよく分かっていると思います。自分の弟子でダービーを勝てれば最高だと思います。皐月賞は残念でしたが、ダービーを目指してここまで頑張ってきました。応援してください」
師弟コンビでダービーへ挑むエメラルファイト
【石川裕紀人騎手のコメント】
「ここまで順調に調教を積めてきています。前走は脚を痛めて取り消して休んでから乗り出した辺りには構えていたところがありましたが、今は脚元の不安はありません。1週前追い切りが思っていたより時計が遅くなったので、最終追い切りはしっかりやりたいと思っていましたが、理想通りにやれたと思います。これで仕上がってくると思います。性格的にはまだ子供ですが、良い意味でガムシャラさがありますし良い方に繋がっていると思います。
能力自体も高いですけど、この馬は折り合い面が1番強いところだと思います。2400は走ってみないと分かりませんが、折り合いなどでカバーしてくれればと思います。新馬の前からずっと調教でも乗ってきていますし、師匠の馬で重賞を勝ってダービーへ出られることは幸せです。これで結果を出せれば1番ですね。エメラルファイトは順調にきていますし、良いパフォーマンスを見せられればと思っています」
本番は道悪馬場を希望するナイママ
●前走、京都新聞杯4着のナイママ(牡3、美浦・武藤厩舎)は、柴田大知騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F85.9-69.8-54.4-39.7-12.7秒をマークした。
【柴田大知騎手のコメント】
「レースを使うごとにヘコたれることなく、どんどんと調子が上がってきていますしタフな馬です。前走も輸送があったのでどうかと思っていましたが、レース後も体はすぐに戻りましたし中2週でも手控えることなく調整できています。最終追い切りは1番外を回していますし、良い調整ができました。皐月賞の頃と比べて馬が全然違ってすごく良くなっていますし、良い感じで臨めそうなので楽しみです。距離も問題ありませんし、前走のように流れに乗せていければと思っています。馬場の外めに出せれば良いですけど、荒れた馬場でも気にしませんし外に出せなくても大丈夫だと思います。できれば雨が降ってくれれば良いんですけどね。相手は強くなりますが、どのくらいやれるか楽しみです」
●前走、皐月賞17着のニシノデイジー(牡3、美浦・高木登厩舎)は、勝浦正樹騎手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F67.9-51.9-38.1-12.4秒をマークした。
【高木登調教師のコメント】
「火曜日の雨がすごくてウッドの馬場が酷かったので、最終追い切りはポリトラックを選択しました。もうこれ以上負荷はいりませんし、ジョッキーとのコンタクトを確認してもらいました。馬も気分良く走れていましたし、ジョッキーも乗りやすかったと話していました。前走は外に出して失敗してしまいましたが、壁を作れれば折り合えますし今回は内に潜り込んで運べればと思っています。ゲートをモサッと出てジワッとハミを噛んでいく感じですし、東京2400の方がすぐにコーナーが来るので収まりやすいかと思っています。枠順が決まってから、ハミなどの馬具をどうしようか考えていきます」
巻き返しを狙う実績馬ニシノデイジー
【勝浦正樹騎手のコメント】
「皐月賞のとき以来に追い切りに乗りましたが、厩舎サイドから順調にきているとは聞いていました。最終追い切りは前に目標を置く形でやって、かかることもなく走れていました。中山の方が得意なタイプかと思っていたので東京スポーツ杯2歳ステークスのときはビックリしましたが、そこで結果を出しているので東京替わりにマイナスイメージはありません。前走はある程度ポジションを取ろうかと思っていましたが、今回は折り合いに専念して運ぼうと思っています」
●前走、プリンシパルS9着のマイネルサーパス(牡3、美浦・高木登厩舎)は、丹内祐次騎手を背に南ポリトラックコースで追われ、3F52.8-38.0-12.6秒をマークした。
【高木登調教師のコメント】
「中一週なので、ポリトラックで半マイルだけサラッとやりました。レース後も痛いところはありませんが、トモが疲れやすいタイプですしケアをしながら調整しています。前走は随分と落ち着いていたようですが、1回使われてスイッチが入るのではないかと思います。前走も終いに脚を使っていますが、前も止まりませんでしたからね。切れ味勝負になると分が悪いですけど、2400の方がアイルハヴアナザーの渋太さを出せるかと思います」
休み明けを叩いて気配上昇中のマイネルサーパス(右)
【丹内祐次騎手のコメント】
「ひと叩きされたことで、中身ができてきましたね。福島の頃から折り合いを教えてきていますし、精神面も成長しています。福島のときのパフォーマンスができれば差はないと思いますし抽選を突破してもらいたいです」
●前走、青葉賞2着のランフォザローゼス(牡3、美浦・藤沢和厩舎)は、杉原誠人騎手を背に(レースでは福永祐一騎手が騎乗予定)南ウッドチップコースで追われ、5F67.3-50.9-37.5-12.6秒をマークした。
【藤沢和雄調教師のコメント】
「最終追い切りはそれほど時計が速くありませんでしたが、終い併せて良い動きでした。1週前追い切りで福永騎手に乗ってもらって、問題ないと話していましたし随分穏やかな馬だとビックリしていました。こちらからは休み明けを1回使って体が動けるようになっていますし、期待していると伝えました。前走は休み明けのうえに良いペースで流れていたので大変だったと思いますが、ゴール前でまた近付いてくれましたからね。休み明けを1回使って息遣いも良くなっていますし、上積みがあります。スピードがありますが、穏やかでコントロールが利きます。
デビューの頃から順調にきていますし、イレ込んだりもしないので調整がしやすいので楽です。まだ若くてこれからの馬ですが、皐月賞組の強敵相手に胸を借りるつもりでどのくらいの差があるのか見てみたいと思っています。まだ若いですけど、競馬を使いながら逞しくなってきましたし前走以上に走れると思います」
折り合いのついた走りでダービーに向け好気配のランフォザローゼス(手前)
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