【今週のコメント特注馬】良血2頭が降級廃止の追い風を受け巻き返しを狙う!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●6月1日(土)東京10R・由比ヶ浜特別(芝1400m)
ラストプリマドンナ(牝4、美浦・和田郎厩舎)

前走の東京芝1400m戦は中団を追走したものの、直線でゴチャつき、進路を確保できずに10着と大敗してしまった。騎乗したC.ルメール騎手は「馬と馬の間に入ってブレーキをかけるような走りでした。今日は狭いところに入ってしまい、気を使って消化不良の一戦です」とサバサバした表情で語っている。

今回も引き続き東京芝1400m。前走のようなことがないよう、外を意識しながら乗ってくるだろう。加えて今年から降級制度がなくなった点も魅力的。強力な降級馬がいない今年であれば、通用の可能性は低くないだろう。母はオークス馬シルクプリマドンナという良血で、底力は上位の存在だ。

●6月2日(日)東京9R・ホンコンJCT(芝2000m)
ルヴォワール(牝5、美浦・手塚厩舎)

前走は皐月賞当日の鹿野山特別。少々出負け気味のスタートで、直後に他馬と接触したことで後方からとなってしまった。4コーナーから外を回ってスパートしたものの、この日の中山はある程度内を通っても大丈夫という馬場で、ロスの大きい競馬が響いて7着に敗れてしまった。

騎乗したC.ルメール騎手も「スタートでいつもより後ろになってしまい、小回りコースでペースアップに対応できませんでした」と、トリッキーな中山コースを敗因に挙げる。今回は東京コース。末脚には定評があるだけに、弟に菊花賞馬フィエールマンがいる良血馬が広いコースで巻き返しを狙う。


◆先週の結果

★土曜東京11R・欅S ワンダーリーデル 3着(2人気)
レース前は激しいハナ争いが予想されていたが、アポロノシンザンが出遅れ、ドリームキラリが単騎逃げを見せ、オープンとしてはそこまで速くない流れとなった。結果内枠、先行馬有利となったわけだが、そう考えれば4コーナー8番手から上がり3F最速タイムで差し込んできたワンダーリーデルの競馬の中身は濃い。

「前も止まらなかったのですが、伸びています。乗りやすい馬です」とコメントしたのは騎乗した戸崎圭太騎手。今回はフェブラリーS以来の実戦で、転厩初戦。次は更なる上積みが期待できそうだ。

★土曜東京12R・4歳上1000万 ミッキーボニータ 8着(8人気)
前走の中山・隅田川特別は1年ぶりの芝。中団を追走したものの、直線はまったく伸びず、最下位13着に敗れてしまっていた。騎乗した松岡正海騎手が「芝の分ですね。バランスを取るのに一杯一杯で、追ったら反応はありませんでした」と語ったように、芝適性のなさが敗因に挙がっていた。

今回はダート替わり、2走前に強い勝ち方を見せた東京ダートマイルでのレースだったが、反応は一息で、最後伸びてきたものの8着止まりという結果に終わっている。敗因は様々考えられるが、ペースが少し遅かったことに加え、2走前は湿って軽めのダートだったことも一因かもしれない。だいぶ乾いた砂の一戦だっただけに、湿ったダートでの一変を期待してみたい。